Never Ending Re-InventionKaizen Platform オフィシャルブログ

2014年9月4日、最新のオープンオファー情報をお届けします

KAIZEN platform では、多くのA/Bテストが世界中のデザイナーに情報を公開して「オープン」に行われています。

今回の記事ではそのいくつかをご紹介します。

「どれだけページを改善したか」によって報酬は山分けですので、腕試しをしたい方は是非こちらからグロースハッカー登録(無料)してみてください。

サントリーウエルネス様 ランディングページ改善

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多くの広告のランディングページとして汎用的に用いられているページの改善です。現在ページ構成が長くなってしまっているため、興味を持ってくれたお客様に「端的に」商品の魅力を伝え、購入数の増加につなげる改善案をご希望です。

ココナラ様 会員登録ページ改善

 

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日本最大級の知識・スキルのマッチングサイト、「ココナラ」の会員登録ページの改善です。これまで改善活動はしていなかったとのことで、何と変更箇所やテキスト、ビジュアルの指定を特に設けず、今回のご参加となりました。

キーマンズネット様 会員登録ページ改善

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最後はキーマンズネット様からのご依頼です。各製品ページに出る「オススメ製品情報欄」のキャッチコピーとレイアウト改善をご希望でらっしゃいます。こちらはCSSのみの作成となりますのでご注意ください。


 

いかがでしたでしょうか?

腕に覚えのあるデザイナーの方は是非こちらからグロースハッカー登録(無料)をお願いします。今後も定期的にオープンオファー情報をお届けして参ります。

 

要注意、A/Bテストがほぼ確実に「失敗」する3つの兆候

様々なメディアでA/Bテストの考え方や事例が紹介されるようになった今、A/Bテストが重要ではないと考える人はかなり少ないのではないでしょうか?

一方で、全ての企業がA/Bテストを成功させられるわけでないのも事実。コストをかけても効果がでないケース、結局始まりすらしなかったというケースもあります。

そこで本稿では、A/Bテストが失敗してしまう危険性の高い3つの兆候を紹介します。現在実施中、もしくは実施を検討していらっしゃる方は是非チェックしてみてください。

兆候1. A/Bテストの計画が1週間以内に決まらない

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A/Bテストを実施する場合、そもそもどこのページでやるか、いつまでにやるか、誰が担当するのかといった大本となる計画を最初に立てる必要があります。

ただ、それらの計画が1週間以内に決まらない場合は、テストが失敗してしまう危険性がかなり高くなるので要注意です。

大本の計画が決まらないことには、具体的なテスト案の案出しや選定、実装を進める事もできません。

この状態に陥ってしまう多くの原因は、必要以上に複雑に考えすぎて先に進むのをためらってしまっていること、もしくは関係者が多すぎて調整に時間がかかりすぎていることのどちらかが考えられます。

この段階で1週間以上費やしてしまっている場合は、どちらにせよ結果をだすことが非常に難しいです。

兆候2. エンジニアとの協力体制が築けていない

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A/Bテストと聞くと、マーケターがやることとイメージされる方が多いかもしれませんが、実際はエンジニアと協力することで成功の確率が高まります。

というのも、本格的にテストをやるとなると、頻繁にサイトの中身をいじることになり、それにはエンジニアの協力が不可欠。

例えば、JavaScriptコードの設置を依頼しているのに、それに1ヶ月を要するといった場合はかなり危険な状態です。

エンジニアが少なくとも1名以上いるチームが成功している事例が非常に多いため、A/Bテストのチームを作る際には是非参考にしてください。

兆候3. A/Bテストは量より質が重要だと考えている

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A/Bテストをやる上で頭に入れておいて頂きたいのが、A/Bテストは基本的に失敗するということです。

1回のテストで効果があがるのは実は2~3割ほど。テスト設計時に様々なデータを基にしたとしても、成功率が1~2割あがる程度のため、回数をこなすことがポイントとなります。

質を重視すぎるあまり、難しいテストをやる方向に走ってしまうと、施行回数が減り一向に成功しないことに繋がるので注意が必要です。

また、基本的にA/Bテストは地味で心が折れやすい作業のため、例えば「部門ごとに大会のような形式でやる」などちょっとしたゲーム要素をいれてみるのもオススメです。
(実際に弊社のクライアント様が実施していらっしゃるユニークな仕組みです。)

着実に結果を出す仕組みづくりがポイント

A/Bテストが失敗してしまう兆候について、具体的な3つのパターンを紹介してきましたがいかがでしょうか?

以上のようにA/Bテストは失敗する確率が高いからこそ、ただやるだけではなく継続的に、かつ効果的に実施するための仕組みをつくることが重要です。

その仕組みをサポートするものとして、planBCDではOpenOfferという、世界中のグロースハッカーにUI改善依頼をできる機能を用意しました。

失敗する可能性が高いからこそ、UI改善のノウハウを持ったグロースハッカーのニーズが高まっています。

ノウハウを生かし、様々なクライアント様のUI改善のサポートをしたいという方は、是非こちらからグロースハッカー登録(無料)をお願いします。

「はたらいく」に学ぶA/Bテストで成果を出せる仕組みの作り方

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頻繁にA/Bテストを行い、継続して成果をあげているリクルートジョブズ社が運営する求人・転職情報サイト「はたらいく」

今回は、はたらいくでA/Bテストを担当されている、鹿島拓也氏、飯野洋樹氏、佐瀬綾奈氏、佐藤陽一氏にA/Bテストのポイントや仕組みを伺ってきました。

特に案件出しから振り返りまでの一連のフローや実施ルールなど、A/Bテストを支える仕組みは是非参考して頂きたいポイントです。

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今回は、『毎日、毎週、毎月変わる商材』×『求人への申込(応募)が最終的なCV』という事例です。

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求人系のサービスだけでなく、ECサイトやメディアなど、頻繁に情報が変わっていくようなサイトを運営する方には、特に参考にして頂けるかと思います。
(*A/Bテストのケースに関して関心がある方はこちらのスライドを参照ください)

【概要】

[サービス概要]
  • 会社:株式会社リクルートジョブズ
  • サービス概要:地元・地域密着型の求人・転職サイト「はたらいく」
[A/Bテスト概要]

今回は以下の2つの事例を紹介します。

  1. メール登録文言のテスト
  2. 募集要項のレイアウトのテスト

■1.メール登録文言のテスト

求人検索結果ページに設置されている、求人情報を受け取るためのメール登録の導線となるリンクのテストです。

実践A/Bテスト

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変更ポイント

上記の4つのパターンでは以下を変えてテストをしました。
1.リンクのカラー
2.リンクテキストの文言
3.メールのアイコン

【結果】

改善案C『この検索条件の新着求人をメールで受けとる(無料)』が79%の改善

【解説・考察】

●リンクであることをきちんと強調する
ボタンやリンクについては、それがリンクであることを強調することが非常に大切です。

本事例では、一見改善案Aが枠などを使用していて目立つように感じますが、リンクであること(=クリックできること)が一目ではわかりづらいです。

一方で他の3パターンは青色の下線をつけるなど、リンクだとわかりやすかったことが結果に繋がったと考えられます。

■2.募集要項のレイアウトのテスト

次に紹介するのは、一覧ページでの各募集要項のレイアウトのテストです。

【実践A/Bテスト】

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【変更ポイント】
  1. 表示項目のデザイン(文字数削減/項目ごとに区切り)
  2. ボタンの文言(「応募する」➡「詳細を見る」)
【結果】

改善案A、Bともに詳細ページへの遷移率が10%向上

【解説・考察】

●ユーザーにとって見やすい、わかりやすいことが不可欠

文量や行数、境界線などを微調整するだけで、情報が整理されて見やすくなり、詳細ページへの遷移率が向上しました。

また、このテストの前段階で項目量を調整したり(給与の欄をなくす)、写真をなくしたりしたところ、

  • 項目の量を減らした場合、わずかにページ遷移率向上
  • 写真をなくした場合、遷移率が減少したため中止

という結果がでました。

やみくもに情報量を減らせばいいわけではなく、ユーザーにとって必要な情報をわかりやすく伝える工夫が必要だとわかります。

はたらいく流A/Bテスト成功マニュアル

ここからは、はたらいくがなぜこのようにA/Bテストを上手く仕組み化して継続できているのか、その秘訣を紹介します。

A/Bテストの全体図

はたらいくのA/Bテストの仕組みを理解する上で、まず最初に押さえておきたいのがA/Bテスト一連の流れです。

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A/Bテストを実施する頻度は1,2週間に1回程で、1つのテストに関しては、①〜⑧の全行程でだいたい2-3週間くらいをかけて行っています。

以下ではその中でも特に参考にして頂きたい「案件だし」「テスト&モニタリング」「振り返り」のポイントについてみていきます。

案件出し

案件出しの段階で重要となるのは、アイデアベースで様々な視点から少しでも多くの案を出すこと。

とくに職種やポジションなどに関わらず、思いついたアイデアを貯めていくことがポイントとなります。

はたらいくでは、Excelで案件だし専用のフォルダを作っていて、そこにどんどんA/Bテストのアイデアを貯めていくようにしているそうです。

とにかく思いついものからどんどん書き込みます。実際にどの施策をやるかは、その時々によって重要な指標が変わっていくので、それに合わせて決めていきます。

この段階で大切にしていることは、変更するポイントやデバイスなどの制約は特に設けず、まずは案をどんどん貯めていくことに重きを置いています。

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また実際のアイデアの出し方については、

  • 他社の事例を参考にする
  • 自分たちで頻繁にサービスを使ってみる
  • ユーザーインタビューの内容を参考にする
  • ユーザーテストの結果を参考にする

などが中心になるとのこと。

ページ全体のレイアウト変更といった大きめの改善から、事例として紹介したボタンの色やアイコンなど細かい改善まで、規模を問わず様々なテスト案をためていきます。

テスト実行&モニタリング

アイデアの絞り込みや準備が終え、実際にテストを行う際にポイントとなるのが、とにかくスピーディーにサイクルを回すこと。

テスト実施の翌日にまず初速の確認をし、テストを継続しても大丈夫かの判断をします。

全体でもだいたい1-2週間くらいで終わるようにしたいので、その期間で信憑性のある結果がでるようにCVの数などを調整することを意識しています。

大幅な改善をすることもあるからこそ、モニタリングやテストを中止するための要件を予め明確に定めておくことは必須です。

はたらいくでは、細かいA/Bテストのルールを明文化し、これに従い案件出しから振り返りまでのサイクルを回していきます。

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振り返り

テスト終了後の振り返りは、結果が良くても悪くてもきちんと残しておくこと。

はたらいくで実施した施策が全て成功するかというとそんなことは決してなく、失敗することも少なくないといいます。

ただ、結果に関わらず必ずやっているのが、テスト結果をきちんと知見として貯めていくという点です。

結果が良い時はメールなどで速報で共有しますが、微妙な時は特に表立って共有はしません(笑)。

ただシートに記入していつでも見れるようにはしていますし、ある程度たまった段階で資料にして振り返り・共有をします。

はたらいくのA/Bテストを支える風土

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はたらいくの改善を担当する方々。写真左より、

  • 鹿島拓也氏(はたらいくWeb開発ディレクター)
  • 飯野洋樹氏(はたらいくエンジニア・スペシャリスト)
  • 佐瀬綾奈氏(はたらいくUI/UXスペシャリスト)
  • 佐藤陽一氏(メディア統括Web開発ディレクター)

コミットと権限委譲

このようにしっかりとした仕組みがあり、事業部全体でグロースハックなマインドが浸透しているはたらいくチーム。

ただ、もともと以前からこのような考え方であったかというと、決してそうではなかったといいます。

サービスを継続的に成長させることを考えた上で、2月くらいから少しずつ始めていきました。

その上で、やみくもにやっても枯渇するからきちんとルールを決めた上で、現場に権限移譲をした上でしっかりとコミットしようという流れになり、そこからは“スピード感をもってやりながら考える”という体制になりました。

はたらいくのA/Bテストのルールで是非とも参考にしたいのが”ルールの粒感”。

フローやテストを中止する際の要件など最低限の部分をきちんと明確にした上で、現場に権限を移譲することがスピーディーなサイクルを支えています。

成功事例がでたことから、より市民権を得た部分もあります。今では“頼みの綱のA/Bテスト”と思われる程、集客担当など、周囲からの見方も変わってきました。

社内の理解を得ることや、特定の個人ではなく、社内にグロースハックマインドを浸透させることが、継続的な改善活動を行っていく上で大きな鍵となります。

その際に「最低限の仕組みを作ってまずはチャレンジし、その結果を社内にナレッジとして蓄積・共有し続ける」という点は、是非参考にして頂きたいポイントです。

常に何かを動かしておく

最後に、実際にA/Bテストを継続する上で特に意識していることを伺うと、「とにかく止めないこと」だといいます。

気持ちの上では常に何かを動かし続ける、どんどん新しいことを試し続けるということを大切にしています。

一方で、テストをする回数が多ければ多い程いいというわけでもないので、現状ではテストの回数などをKPIに置いたりはせずに、しっかりと質を担保した上でテストを重ねています。

終わりに

今回は、『毎日、毎週、毎月変わる商材』×『CVが求人への申込(=応募)』の事例でした。
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毎日、毎週、毎月変わる商材

はたらいくのような求人サービスでは、頻繁に商材(情報)が更新されていきます。

ECサイトなどもそうですが、こういった場合には、「全てに共通するようなフォーマットとなる部分をいかに最適化できるか」がポイントです。

各ページに共通するアクションボタンの変更や、募集要項のレイアウト変更など、フォーマット自体を改善するようなA/Bテストを行っていきましょう。

申込がゴール

今回の事例では、最終的なCVを申込としながらも申込ページへの遷移率や、メール登録数などその手前にある数値を目標としたテストも実施されていました。

最終的なCVRはきちんと追いつつも、その手前となる指標を見ながらテストをすることも大切です。

特に絶対的なCVが少なすぎる場合にはA/Bテストをしても結果の信頼度が落ちてしまうため、CV数が3桁以上になるようなCVを設定しA/Bテストをすることをオススメします。

はたらいくからのお知らせ

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リクルートジョブズでは、はたらいくチームをはじめ、一緒にグロースハックしていく仲間を募集中とのこと。ご興味のある方は、まずは詳細をご確認ください。

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効果36倍のA/Bテスト方法ほか海外人気バイラルメディアに学ぶサイト改善の公式と施策

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数多く存在するバイラルメディアの中でも、急激な成長率が話題となったUpworthy。良質なコンテンツはもちろんのこと、その成長の秘訣は「オリジナルのバイラルを起こすための公式」と、それに関する「細かい施策と考え方」です。

本稿では以下の項目に沿って、メディアを運営している人を始め、サービスの成長に悩んでいる方に参考になるポイントをお伝えします。

  • Upworthyのグロースの公式
  • 『Shares per view』(シェア数)を高める施策
  • 『Clicks per shares』(クリック数)を高める施策
  • その他の改善施策
  • Attention Minutesという新たな指標
  • 終わりに / 参考資料の紹介

グロースの公式の作り方

鍵を握る2つの指標

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(「How to make that one thing go viral just kidding」スライド3枚目参照)

まず押さえておきたいのが、Upworthyのグロースに関する考え方についてです。図を見ると、重要な指標として以下の2つが挙げられています。

  • Shares per view ➡ 閲覧数におけるシェア数
  • Clicks per shares ➡ シェア数におけるクリック数

そして、この2つの指標がどちらも高い数値をたたき出した場合にバイラルが発生するとしています。

参考にしたい目標の立て方

ここで参考にしたいのが、サービスのグロースを考える際に目標とする指標の立て方です。

ポータルサイトやメディアを運営される場合、PVやUUといった指標をKPIとして設定するケースも多いと思います。

Upworthyはそこから一歩踏み込んで、シェア数とシェアされたコンテンツのクリック数を1つの指標としています。

PVやUUという最終的な結果となる数値だけを追うのではなく、その結果に大きな影響を与える、もう一歩手前の数値を追っていくことで、より解決するための打ち手が考えやすくなり、最終的な成果にも結びつきやすいです。

実際Upworthyでは、それぞれの指標に対して以下のような施策を実施しています。

●Shares per view を高める

シェア数を高めるためのページの設計・A/Bテスト / シェアされるコンテンツ作り

●Clicks per shares を高める

クリック数を高めるためのタイトル・画像の最適化

ここからはそれぞれの施策について具体的に紹介していきます。

Shares per view を高める施策と考え方

シェア数を増やすために重要となるのが、シェアをしやすいページ設計をすること。Upworthyでは、各コンテンツページのデザインを何度もテストをし、最適化することで、シェア数の最大化を目指しています。

シェアボタンに関するA/Bテスト

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これはUpworthyaのブログで公開されている、過去の改善例です。

「各ソーシャルメディア毎のシェアボタンを、コンテンツの真上と横の2カ所に設置」

するように変更したところ、Bの方がシェア数が50%以上も多かったという結果がでたという事例です。

  • アクションボタンをわかりやすい場所に設置 / 強調する
  • なるべくコンテンツの近くにアクションボタンを設置する

上記のような改善は様々な事例でも結果が出ている、まず最初に試したいポイントです。
Upworthyではさらにページのデザインを変更し、現在では以下のようになっています。

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  • アクションボタンをコンテンツの下にも設置(上下と左横の系3カ所)
  • アクションボタンを大きくし強調
  • シェアボタンをポップアップの用に表示することで強調
  • 動画コンテンツ下にはFacebookのLikeボタン設置

とにかく各所にシェアボタン・Likeボタンを設置して何らかのアクションを促す努力をしています。特に3つ目のシェアボタンの強調方法は他のバイラルメディアではまだあまり見られない試みです。

Clicks per shares を高める施策と考え方

タイトル(ヘッドライン)の改善

シェアされた記事のクリック数を高めるのにUpworthyが注力しているのが、タイトル(ヘッドライン)の最適化です。

タイトルに対する考え方がかなり徹底していて、

  • 各記事ごとに25のヘッドラインを考える
  • タイトル毎のクリック数をテストする
  • タイトルを最適化するとともに、クリックされやすいタイトルに関するナレッジをためる

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例えば、上記の2案は同じ記事に対する25のタイトル案の内の2つなのですが、『Aのクリック数はBの36倍』とタイトルが違うだけでこれだけの違いが発生しています。

ソーシャルからの流入を増やしたい場合は、タイムラインに流れているたくさんのコンテンツの中でも、ぱっと見て「読んでみたい」と思われるタイトルを考えないといけません。

たった数十文字の文言が変わるだけで、クリック数も劇的に変わってくるだけに、このタイトルに対する執念は参考にしたい部分です。

タイムラインに表示される画像の改善

クリック数を改善するためにタイトルと同様に重要になってくるのが画像です。

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(「How to make that one thing go viral just kidding」スライド25枚目参照)

upworthyでは特徴的な画像が設定されているのが印象に残りますが、タイトルと同様に画像についてもかなり綿密に設計されています。

タイトルのように具体的な個数は明かされていませんが、同様に同じ内容の記事でも、いくつかの画像でテストをしながら最適化しています。

シェア時の文言を最適化

上記に加え、ソーシャルメディアでシェアする際の「テキスト」まで徹底的にこだわっているのがUpworthyのすごい部分。

国内ではマンガボックスの事例も話題になりましたが、ソーシャルメディアで注目を集めるために、シェアされる際の文言にまで気を配っています。

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自分で編集をしない限り、予め運営側で設定されたテキストが使われることになります。図の例も、Twitterでシェアする際には、タイトルとは違うTwitter拡散用のテキストがデフォルトで適用されていることがわかります。

その他の改善施策

シェア数・クリック数を増やすための代表的な施策を紹介してきましたが、Upworthyはそれ以外にも細かい施策を随所で実施しているので、いくつか紹介します。

動画視聴後のポップアップ

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まず1つ目は『コンテンツ視聴後に表示されるポップアップ』です。動画を最後まで視聴すると、シンプルなポップアップでメールアドレス入力画面が現れます。

現在はメールアドレスの入力画面ですが、以前はFacebookページへのいいねを要求する内容のポップアップが表示されていて、何も表示しない時に比べ、420%アクション率が増加という結果が出ています。

動画を最後まで視聴した人に対してだけ表示するというのがポイントで、ある程度満足している可能性があるユーザーに対してアクションを要求することでより高い効果が見込めます。

例えば、”サービスの紹介動画を最後まで視聴したユーザーにポップアップで次のアクションを要求する”など業種や、目的のアクションに限らず応用できる施策です。

Facebookページのいいね数を増やすためのポップアップ

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次に紹介するのは、『ページをスクロールすると表示されるポップアップ』です。

ページを下までスクロールさせると、右下にFacebookページへのいいねを求めるポップアップが表示させます。こちらもシンプルな施策ですが、設置前に比べアクション数が620%増加しています。

加えてこのポップアップに更なる改善を加えて結果を上昇させた点もポイントです。ここからさらにポップアップが表示されるのを16秒遅らせるパターンを実験し、70%アクションを増加させることに成功しました。

  • 第1段階 : スクロールした際に、右下にポップアップを表示することで620%改善
  • 第2段階 : ポップアップを表示するのを16秒後にすることで、更に70%の改善

Attention Minutesという新たな指標

様々な施策を用いて多くのユーザーを集めているUpworthyですが、現在はPVやUUに変わる独自の新しい指標、「Attention Minutes」を基に更なる成長を目指しています。

これは、動画であれば実際に再生されているか、ユーザーが複数タブを開いている場合はどのタブが表示されているかなど、従来の「ページ滞在時間」より詳細なデータに基づく、ユーザーが実際にコンテンツに注目している時間を測定するというもの。(「読まずにシェアする人は意外と少ない──Upworthy調べ」参照)

下のグラフは訪問者の内コンテンツをシェアした人の割合(縦軸)とAttention Minutes(そのコンテンツをどのくらい見たか / 横軸)で示しています。

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(読まずにシェアする人は意外と少ない──Upworthy調べ」参照)

このグラフから、コンテンツを最後まで読み切ったユーザーが特にシェアする割合が高いことがわかります。

Upworthyでは、シェアしやすいような工夫、シェアされたコンテンツがクリックされやすい工夫を最大にしつつ、「Attention Minutes」という新しい指標を基にしながら、ユーザーが最後まで読みたいと思うような質の高いコンテンツを作る事を大切にしています。

終わりに

Upworthyは自社のナレッジをかなりオープンにしていて、ブログやSlideshare上には参考になる資料がたくさんあります。

今回紹介した目標とする指標の立て方や、具体的な施策はもちろん、その背景にある考え方の部分までメディアを運営している方だけでなく、サービスのグロースに悩んでいる方は何かしら学べる点があると思うので是非チェックしてみてください。

ここでは本稿で参考にしたものを中心にいくつか紹介します。

Slideshare資料

UpworthyのナレッジはSlideshare上でたっぷり紹介されています。1度ご覧になってみて下さい。

ブログ『UPWORTHY INSIDER』

施策などの細かい内容というより、そもそもの考え方や哲学などはブログが詳しいです。

その他参考になるメディア

businessinsiderの記事は、簡潔にUpworthyの成長の流れが掴めるので、メディア運営者の方にはオススメです。また『メディアの輪郭』は国内外のメディアのトレンドや成長の秘訣がまとめられたブログで、非常に勉強になります。

Webマーケターの人向け・すぐに使えるグロースハックツール30選

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最近、様々な切り口から「Webサービスのグロースをサポートするツール」が増えてきています。

ツールも日々進化を遂げており、これまでは高度なスキルが必要とされた業務、タスクについても、“視覚的に”、“簡単・シンプルに”設計され、非常に使いやすいものが多くなりました。

そこで、今回の記事では、誰でも簡単に、すぐに試せるグロースサポートツールにフォーカスして、30のツールをご紹介をしていきます。

サイトへの流入数を増やすツール

1. Colibri.io

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自社の顧客がオンライン上のどこにいるかを把握することで、注力すべきメディアを特定し、より効率的なユーザー獲得を手助けするツールです。

  • 自社の見込み客がいる場所、注力すべきメディアが把握できる
  • 各メディアのソーシャルリーチを一括で管理、分析できる
  • 14日間の無料トライアル期間あり / 月額45ドル〜利用可能

2. Pay With A Tweet

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ユーザーにソーシャルでシェアしてもらう代わりにサービスを無料で提供するという仕組みを構築し、バイラルを起こすサポートをしてくれるツールです。

  • ソーシャル上のクチコミからバイラルを起こせる
  • シェアを促すボタンなどのデザインの変更が簡単に可能
  • クリック数やCVRなど、細かいデータ解析が可能
  • 無料プランあり/有料プランは月額19.99ドル〜

3. Click to Tweet

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Twitterでシェアされる際の文言を簡単にカスタマイズすることで、より効果のあるクチコミに変えることのできるツールです。

  • 文言を作成し、発行されるコードを貼付けるだけで簡単にTwitterでシェアされる内容をカスタマイズ
  • 作成したリンクのクリック数を日ごとに計測できる
  • 無料で利用可能

4. MixRank

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競合のネット広告のデータを分析することで、自社のターゲットユーザーに響くキャッチコピーやLPなど効果的なプロモーション方法をハック出来るサービスです。

  • 成功している企業の広告を分析することで、効果的な文言やLPのデザインがわかる
  • サービス内の文言の変更や、LP改善、キャンペーン時の参考になる
  • 料金は不明

5. Sniply

sniply

ソーシャルメディアなどで気になった記事のリンクを共有する際に、ページの下部に自分のサイトの宣伝用ポップアップを挿入する事で流入を増やせるツールです。

  • シェアしたい記事の下部に、自分のサイトへの導線となるポップアップを設置できる
  • 1分で簡単に作成可能
  • 無料で利用可能

ユーザー獲得/サイト最適化ツール

6. Hello Bar

hellobar

自社サイトのトップに、簡単にアクションを促すバーを設置することができるツールです。サイトを訪れたユーザーに対してメールアドレスの登録やコンテンツのシェアなど具体的なアクションを促す事ができます。

  • メールアドレスの登録、ページのシェアなどユーザーに求めるアクションを強調できる
  • 特別なスキルは必要なく、簡単にバーの作成、設置が可能
  • 無料で利用可能

7. Bounce Exchange

bounceexchange

“Exit Intent”technology という独自開発した技術により、離脱しそうな訪問者を顧客へと変えるパワフルなツールです。

  • リアルタイムでサイト訪問者のマウスの動きをトラッキングし、サイトでの動向を計測
  • 離脱するタイミングで、メール登録などのアクションボタンを表示させ、顧客に変えるきっかけを作ることが可能
  • 月額3.995ドル〜利用可能

8. SessionCam

sessioncam

ユーザーのマウスの動きや、スマホでの動作を記録、分析することでサイトの問題点を把握し、最適化することをサポートするツールです。

  • webサイトはもちろん、モバイルでのユーザーの動きもトラッキングできる
  • ヒートマップにより、ユーザーの行動やサイトの問題点を明確にできる
  • 月額10ドル〜利用可能

9. KISSmetrics

kissmetrics

サイトのデータを”人”と紐づける事で、どのようなユーザーがどのようなアクションをしているのか、ユーザー視点にたってサイトの最適化をすることができるツールです。

  • 各ユーザーごとのサイトでのアクションを分析できる
  • 同じ行動をしたユーザーをグルーピングし、各グループごとの傾向や特徴を把握できる
  • 14日間の無料トライアル期間あり/有料プランは月額1500ドル~

10. CrazyEgg

crazy egg

導入が非常に簡単なヒートマップツールで、ユーザーのサイト上の動きを分析し、サイト上の課題点を把握できます。

  • ユーザーがどこで離脱したかなど、サイト上の問題点を可視化できる
  • 機能がシンプルで、導入が簡単かつ安価
  • 30日の無料トライアル期間/有料プランは月額9ドル〜

11. Unbounce

unbounce

ドラック&ドロップで簡単にランディングページの作成ができ、A/Bテストまで簡単に行えるツールです。

  • ドラック&ドロップで、Webページの作成が可能
  • テンプレートなどを使えば、数十分で質の高いページが完成
  • ページの作成だけでなく、A/Bテストも可能
  • 30日の無料トライアル期間/有料プランは月額49ドル~

12. Clicktale

clicktale

Webサイトの改善に特化したツールで、ユーザーのサイト上での行動の分析から、入力フォームの最適化などまで幅広い改善ができるツールです。

  • ユーザーの行動のプレイバックをスマホやタブレットから動画で見れる
  • 項目ごとの入力率の分析など、オンラインフォームの最適化ができる
  • 無料から利用可能/機能の追加は有料

13. Coastics

coastics

Googleアナリティクスの主要データから自動でレポートを作成し、メールで通知してくれるサービスです。

  • Googleアナリティクスの主要な指標のレポートが自動で生成される
  • 毎日レポートがメールで届くので、ログインすることなくデータをチェックできる
  • 月額29ドル〜利用可能

14. Gumroad

gumrood

簡単に自分の制作したコンテンツを販売できるサイトです。特に自社の知名度がまだ低い時など、コンテンツを安価で提供し見込み客を獲得するツールとしても活用できます。

  • HTMLやPDFなど、様々なファイル形式のコンテンツを簡単に販売できる
  • 見込み客開拓のためのツールとしても利用できる
  • 無料で利用可能 / 購入された場合に手数料発生

マーケット調査/ユーザーテスト

15. Qualaroo

qualaroo

自社サイトの好きな場所に、簡単にユーザーへの質問項目を設置することができるヒアリングツールです。

  • 簡単に自社サイトの好きな場所にユーザーへの質問項目を設置できる
  • 最も適切な場所で質問することで、より参考になる意見がきける
  • 14日間の無料トライアル期間/有料プランは月額63ドル~

16. SurveyMonkey

surverymonkey

ユーザーへのヒアリングに使える、無料から利用可能なオンラインアンケートサービスです。

  • 誰でも簡単にアンケートの作成、分析が可能
  • 回答のA/Bテストなど、高度な機能でより正確なアンケートができる
  • 無料から利用可能/有料版は高機能

17. Consumer Baromoter

consumer barometer

コマースサービスや、ECサイト運営者に有益なデータが無料で閲覧できるサービスです。

  • 購買プロセスや、国別に消費者の細かい購買データを分析できる
  • 無料で利用可能/登録も不要

18. Typeform

typeform

よくある入力フォームではなく、インタラクティブで美しいUI/UXが特徴的なアンケートサービスです。

  • 見やすく使いやすい画面でアンケートができる
  • アンケート結果の細かい分析が簡単に可能
  • 無料から利用可能/有料版は高機能

19. Olark

olark

Webサイトのユーザーと直接チャットでやりとりすることで、満足度向上やユーザーの声を聞けるサービスです。

  • ユーザーとチャットで会話することで、悩みの解決やニーズの把握が可能
  • 特定の行動をしたユーザー、特定のページを見たユーザーなど細かいターゲティングができる
  • 14日間の無料トライアル期間/有料プランは月額15ドル~

20. UIscope

uiscope

自社サービスや競合サービスをユーザーがどう使っているのか、簡単にユーザビリティテストができるサービスです。

  • ターゲットを絞って簡単かつ安価にユーザービリティテストが可能
  • 動画で実際のユーザーの行動を見る事でサイトの問題点が具体的に把握できる
  • 1ユーザー3000円~利用可能

メールマーケティングツール

21. ListBuilder

ListBuilder

ユーザーにメールアドレス登録を促すポップアップが簡単に作成できるサービスです。

  • サイトに訪れたユーザーに対して、メールアドレス登録のポップアップを表示できる
  • 簡単にオシャレなデザインのポップアップが作成可能
  • 無料で利用可能

22. Vero

    vero

    サイト上でのユーザーの行動に基づいて、細かい条件でのメールマーケティングが可能なツールです。

  • ページを離脱した、特定のページを見たなど、ユーザーの行動に応じたメールマーケティングが可能
  • メールのA/Bテストが容易にできる
  • 14日間の無料トライアル期間あり / 月額99ドル〜利用可能

23. MailChimp

mailchimp

ターゲティングや自動化はもちろん、過去のデータから最適な配信時間を割り出したり、細かいデータの分析ができるメールマーケティングツールです。

  • 細かくターゲティングしたメールの配信、自動化が可能
  • これまでのデータから、配信時間の最適化ができる
  • 無料から利用可能/有料で機能の追加などアップグレードが可能

24. sendwithus

sendwithus

MailChimpと同様、簡単にメールの最適化や自動化ができるツールです。

  • 使い方が非常にシンプル。簡単にメールの自動化やターゲットごとの配信ができる
  • メールのA/Bテストや、細かいデータ分析も充実
  • 無料から利用可能/有料で機能の追加などアップグレードが可能

インバウンドマーケティング/マーケティング自動化ツール

25. Infusion Soft

infusionsoft

特に少人数のチームに適した、グロースハックを自動化、簡易化できるサービスです。

  • メールマガジンなど、ユーザーへのコミュニケーションの自動化が可能
  • ランディングページの作成や、ユーザーのモニタリングが簡単にできる
  • 月額199ドル〜利用可能

26. HubSpot

Hubspot

様々なツールの運営、サイトの分析を1つのサイト上で可能にするインバウンドマーケティングツールです。

  • ブログやソーシャルメディア、ランディングページなど管理や分析が1つのシステムで可能
  • メールマーケティングの自動化など、効率の良いマーケティングができる
  • 月額200ドル〜利用可能

27. Marketo

marketo

ターゲットに合わせたキャンペーンの実行や分析が簡単かつ自動化できるツールです。

  • 細かくターゲットを設定したキャンペーンの実行が簡単にできる
  • メールマーケティングやキャンペーンの運用を自動化できる
  • 有料/料金は各ツールごとで変動

28. HootSuite

Hootsuite

複数のソーシャルメディアの管理や分析が一括でできるツールです。

  • TwitterやFacebookなど、複数のソーシャルメディアを一括で管理でき効率的な運用が可能
  • ソーシャル上の会話のトラッキング、データの分析により問題点を即座に把握できる
  • 無料から利用可能/有料版は高機能

29. Sprout Social

sproutsocial

複数人でソーシャルメディアを運用する場合に便利な、ソーシャルメディアの一括管理、タスクマネジメントができるCRMツールです。

  • 各ソーシャルメディアの一括管理、分析が可能
  • 投稿スケジュール調整や、メンバー間のタスク調整により効率的な運用ができる
  • 30日間の無料トライアル期間あり / 月額59ドル〜利用可能

最後に

30. planBCD

planBCD

最後に、弊社KAIZEN platformが運営するplanBCDも、ものすごく簡単にA/Bテストが実施でき、サイトの改善ができるサービスです。

  • 簡単に、短時間でA/Bテスト案の作成、実行が可能
  • 世界中のグロースハッカーにUI改善依頼ができる
  • 月額0円から利用可能
  • 国内外合わせて600社以上で導入、平均改善率50%以上

ここで紹介したもの以外にも様々なツールがありますが、無料でトライアルできるものも多いので、自社のサイトや目的に合いそうなものがあれば是非試してみてください。

【グロースハック永久保存版】20のケーススタディから学ぶ、必ず押さえておきたいUI/UX改善の7つのポイント

abtestguide_top

『A/BテストやサイトのUI/UX改善を実施するにあたり、どのポイントから、どうやって改善案を考えて行けばよいのか』

ABテストのプランニングをお手伝いしている中で、現場担当者の方々からこのような相談を良く受ける事があります。

今回は、こういった声に応えるべく、国内外のイケてるWebサービス、および弊社サービスであるplanBCDクライアント様の事例からピックアップした、“20のケーススタディ”を用いて、必ず押さえておきたいUI/UXの7つのポイントをご紹介していきます。

7つのチェックポイント

  1. ファーストビュー
  2. アクションボタン
  3. ページ遷移 / 入力項目
  4. キャッチコピー
  5. キーワード
  6. コンテンツ
  7. レイアウト

 


今回は上記の7つの改善ポイントを紹介していきます。

  • 「A/Bテストを実施したいけど、どこから始めていいのかわからない」
  • 「A/Bテストを既に実施しているが、いまのところ成果がでていない」
  • 「Webサイトを改善してもっと登録ユーザーを増やしたい」

そのような悩みを持っていらっしゃる方には、是非参考にして頂ければと思います。

1. ファーストビュー

ファーストビューを改善することから始める

まずは数値に直結しやすいファーストビューの改善から進める事が効果が出やすくオススメします。
もし「ファーストビューをぱっとみただけで、そのサービスの特徴が全くわからない」ようなページであれば要注意です。

firstview_point1

そもそもファーストビューをみて、特徴がわからなければユーザーは即離脱してしまいます。いい商材やサービスを扱っていても、その商材の良さに気づいてもらう前にユーザーに離れられてしまうのはとてももったいないことです。

まずは、サイトを訪れたユーザーが最初に目にするファーストビューを最適化することからスタートしましょう。

1firstview_1

※上記画像は、左上:Airbnb / 右上:Evernote / 左下:クラウドワークス / 右下:コイニーのファーストビューのスクリーンショットです。 それぞれ特徴は違うものの、以下で紹介するようなポイントが押さえられています。

2. アクションボタン

アクションボタンを目立たせる

会員登録や申込、購入などそのページのゴールに直接関わるため、ボタンの善し悪しは最終的な成果に影響を及ぼします。まず第一に、存在自体をきちんと認識してもらうこと、そしてそれがボタンであること(押せる事)を認識してもらうことが大切です。

例えば以下はボタンを強調する方法としてよく用いられています。

  • ボタンを大きくする
  • ボタンを中央に設置する
  • ボタンを枠で囲い強調させる
  • ボップアップでボタンを表示し強調させる
  • ページをスクロールしても常に登録ボタンが表示されるようにする
  • ボタンの色を変える

【Case】ボタンを中央に設置&枠で囲って強調させる

(1)高級宿発施設予約サイト「relux」(planBCDクライアント様事例)

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reluxの改善事例は、まさにこのアクションボタンの強調によって成果がでた事例です。もともとシンプルなページでボタンが中央に配置されてはいましたが、このように枠で囲って強調することで1.74倍の成果がでました。

※reluxの事例に関しては下の記事で詳しく紹介していますので宜しければご覧下さい。
【relux流グロースハック】CVR74%向上、FBいいね数12万を獲得した施策とポリシーを徹底公開!

(2)動画共有サービス「Vimeo」(※旧デザイン)

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フォームとボタンがページの中央にあり、背景とは異なる色の枠で囲うことで強調しています。無駄な情報がないこともあり、フォームとボタンがかなり目立っています。

最近リニューアルされて少しテイストが変わりましたが、アクションボタンを強調するというポイントは変わっていません。

vimeo_newlp

【Case】ポップアップで登録画面を表示させ強調する

(3)イラスト共有SNS「pixiv

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初回訪問時に上記のようにポップアップで登録画面を表示させています。同様に仮にここで登録をしなくても、気になるコンテンツをクリックすると、登録を促すポップアップが再度表示され、登録をしないとコンテンツが見れない仕組みになっています。

登録が無料で簡単にできる場合には、このようにかなり導線を強調してみることも試してみてはいかがでしょうか?こちらの記事を見る限り、かなりの効果があったようです。

(4)ソーシャルコマースサービス「Fab

fab

Fabの場合も登録を促すポップアップが表示されますが、「sign up and Enjoy 10% off」と登録のメリットを合わせて強調するなどポップアップ内の文言を工夫しています。

【Case】ページをスクロールしても常に登録ボタンが表示されるようにする

(5)デザインクラウドソーシングサービス「designclue

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またページをスクロールしても、常にアクションボタンを表示させることにより強調するという方法も効果的です。designclueでは、上部の新規登録を促すポップアップがページをスクロールしても表示されるため、常に登録を意識してもらうことができます。

3. ページ遷移 / 入力項目

ページ遷移や入力内容を最小限に

登録や申込の際に入力フォームを記入したり、複数のページを遷移する場合があります。その際に注意したいのが、いかに「ユーザーが離脱するポイントを減らすことができるか」という点。作業工程が増えれば増える程、ユーザーが離脱するポイントを多くなります。

  • 登録までのページ遷移数を最小限にする
  • 入力項目を最小限にする
  • 登録のタイミングをテストする
  • クリックの回数を減らす

 


など、CVまでに離脱するユーザーを減らす工夫が必要です。

【Case】登録までの入力項目、ページ遷移を最小限にする

(6)ECサイト開設サービス「STORES.jp

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無料でネットショップを開設できる「STORES.jp」の登録フロー(ショップの開設フロー)は非常に簡潔です。

  1. トップページでメールアドレスを入力
  2. 入力したアドレスに送られてくるメールからリンクをクリック
  3. リンク先で、自分のストアのURLを決める

以上の、たった3ステップでストアの開設が完了します。

更には、以前はなかった「Facebookで始める」ボタンを押すと、Facebookの認証後、すぐにストアのURLを決定するだけで開設ができるようになっていて、さらに登録までの入力項目・ページ遷移数が減っています。

当然きちんと物を売ろうと思えばストアのデザインを変更したり、個人情報を登録する必要はあるのですが、最初からハードルを高くしすぎず、まずは最小限の情報のみで登録、利用をしてもらうような工夫がされています。

実際数ヶ月前に比べ、ショップ開設までのページ遷移数や入力項目が減っており、更にはFacebookでより簡単に登録ができるようになるなど、STORES.jpでもこの部分の改善にはかなり力が入れられているように感じます。

【Case】「登録」のタイミングを後にする

(7)イベントプラットフォーム「Peatix

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peatixも登録/イベントの作成の導線が他のイベントサービスとは違っています。通常だと最初にユーザー登録をした後にイベントの作成という流れが多いのですが、peatixでは以下のような流れになっています。

  1. 最初にイベント名、開催日、会場を入力する
  2. 次のページで開催の時間などを含めイベント概要を決定
  3. Facebookやメールアドレスでアカウント登録/ログイン
  4. 登録/ログインをすると、最初に登録した情報が入力されているイベント作成ページへ
  5. 細かい情報を入力

上記のように最低限のイベント情報を入力後、初めてユーザー登録が必要になります。実際の数値はわかりませんが、確かにイベントの概要を入力した後に登録を求められると最初より離脱しにくくなるような気はします。

最初に登録を促すのと、少しサービスを使った状態で登録を促すのでどちらがいいかはケースバイケースですが、なかなか登録ユーザー数が増えないなどの課題を抱えている場合は、このように登録のタイミングを変えてみることが改善に繋がる可能性もあるので、テストをしてみる価値があるポイントです。

4. キャッチコピー

サービスの特徴は一言でわかりやすく

アクションボタンと同様に強調したいのが、サービスの特徴を表すキャッチコピー。ぱっと見た時にサービスの概要や、売りがわかるようなコピーを入れておくことが、ユーザーの関心を惹き付けることに繋がります。

わずかな文言の変更で大きく結果がかわることがある一方で、デザインの変更などに比べ改善案を作る時間が短くすむため、複数のコピーを試して、実際に結果がいいものを使用することがオススメです。

(8)ECサイト開設サービス「STORES.jp

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例えばSTORES.jpの場合は、「最短2分で、驚くほど簡単にオンラインストアがつくれる」というコピーをページの上部で強調しています。

具体的に「最短2分」と数字を出すことで、気軽に登録できることを強調しています。通常開設に時間がかかるというイメージを持ちがちな所を、「最短2分」、「驚くほど簡単に」というコピーでサービスの最大のメリットを強調しています。

(9)家計簿サービス「zaim

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「200万人が利用」という文言はインパクトがあるとともに、多くの人が使っているという安心感をもたらすといった意味でも効果的です。家計簿サービス以外でも、クレジットカードの情報や、銀行のデータを入力するような金融系のサービスなどはユーザーの心理的なハードルがあがりがちなので、利用者数の数を始め少しでも安心感をもたらす工夫は効果があります。

また、「家計簿に挫折した84%がZaimなら続けられると回答」というコピーも非常にインパクトがあります。

5. キーワード

ボタン内の文言など細かい言葉の改善

キャッチコピーと同様に、サービス紹介の文言やアクションボタン内の文言など、細かいキーワードの変更だけでも結果が変わってきます。

例えば海外では登録ボタン内に「free」と加えるだけで登録率が上がった事例も複数あるなど、細かい改善案を地道にテストし続けることが成果に繋がってくる部分です。

【Case】無料を強調する

(10)クラウドソーシングサービス「クラウドワークス

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クラウドワークスのファーストビューでは、

  • 登録ボタン枠の左上に丸で囲って「無料」を強調
  • 会員登録ボタン内に「(無料)」を入れる

 


と無料という文言を2ヶ所に入れて強調しています。

その他の登録ボタンでも無料を強調しているものが多く、全体的に無料で登録できることが強調されています。上述したように「無料」という文言を入れるだけならかなり簡単にテストができるので、是非試して頂きたいポイントです。

(11)日報共有サービス「gamba!

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有料の法人向けサービスを扱っているgamba!では45日間の無料体験を実施しており、そちらを強調しています。

  • 登録ボタンのすぐ上に赤字で「無料体験」を強調
  • その下にも「45日間無料体験」という具体的なコピー

ユーザー側としては有料のサービス、特に高価なシステムやサービスに申し込む場合だと一度試してみてから決めたという気持ちはかなり強くなります。

似たような海外の事例で、本登録ボタンだけでなく、無料トライアルのボタンもファーストビューで強調してテストをした際に、

  • 無料トライアルに申し込んだユーザーが約2.5倍増加
  • かといって本登録ユーザーやトータルの売上げが減少する事はなかった

 


という結果がでたものがあります。

法人向けのシステムなど、有料のサービスを提供している場合には、無料トライアルプランの設置・強調なども1つの改善案として見当してみてはいかがでしょうか。

【Case】細かい文言をテストする

(12)インターネットFaxサービス「eFax」(planBCD事例)

j2_ラウンド2

eFaxの事例では、わずかな文言の変更・追加でCVRが4%改善しました。

  • 「まずは」を「いまなら」に変更
  • 「2分で」を追加

「いまだけおとくな感じ」や「簡単に申し込めること」などを無料と合わせて強調すると効果的です。特に元々のCVが多いようなサイトでは数%の改善でも登録数や売上げなどに大きな影響を及ぼすので、このような簡単な改善を継続することも重要です。

6. コンテンツ

画像や動画を使って具体的にイメージしてもらう

サービスの概要がなかなか説明しづらいものや、新しい概念のサービスを扱う場合などは画像や動画を使って具体的にイメージをもってもらうことが大切です。

特にファーストビューでは、キャッチコピーやアクションボタンを強調するため、無駄な文字などは使わずビジュアルで伝える工夫も効果があります。

【Case】動画を使ってサービスの良さや価値観を伝える

(13)社内SNS「Talknote

talknote_lp

Talknoteのファーストビューは背景自体が動画になっています。キャッチコピーとアクションボタン以外の情報はなく、この動画を用いて利用シーンを伝える仕様です。また真ん中の再生ボタンを押すと導入企業の動画インタビューが流れ、より具体的にイメージができます。

その他のクライアントインタビューも動画インタビューになっているなど、動画を用いてページの文字数を抑えながらもサービスの特徴を上手く伝えています。

【Case】イラストを使って利用シーンをわかりやすく伝える

(14)インターネットFaxサービス「eFax」(planBCDクライアント様事例)

j2_ラウンド1

具体的なイラストを用いてわかりやすくサービスの特徴を伝える事で、CVRが11%改善した事例です。イラストによってファーストビューをぱっと見たときに、サービスのイメージをなんとなくでも掴んでもらうことがCVRの向上にきいてきます。

クオリティの高い動画などを作ろうと思うと、どうしてもある程度の時間や費用がかかってくるので、まずはイラストや画像などから試してみることも検討してみてください。

ユーザーのハードルを下げる

また、特に有料のサービスを扱う場合や登録時に個人情報の入力が必要になる場合などは、以下の方法などで少しでもユーザーの心理的なハードルを下げることなども効果的です。

  • 利用者数や利用者の声を記載する
  • メディア掲載や表彰の実績を示す

【Case】利用者の顔や声を紹介することでユーザーの心理的ハードルを下げる

(15)プロトタイピングツール「InVision

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DELLやYAHOOを始めとした多くの企業が導入している「InVision」では、導入クライアントを担当者の写真とコメントと合わせて掲載しています。

このサービスを知らないユーザーにも、有名企業が使っていることを示すことで心理的な負担を減らし、サービスに信頼感と関心をもってもらえる可能性が高まります。またロゴだけでなく、担当者の顔とコメントが載っている部分も面白い工夫の仕方です。

(16)スマートフォン決済サービス「Coiney

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スマートフォン決済サービス「Coiney」ではファーストビューにコメントとともに利用者の写真を大きく表示しています。

使っている人の顔が見えるだけで、安心感があるのと同時に、ページ中央にあるキャッチコピーにも非常にあったテイストになっています。

ファーストビューにただ画像を載せるだけでなく、このように利用者の声を合わせたものを設置するという方法も是非参考にしたいポイントです。

7. レイアウト

無駄な情報は載せない

初めてWebサイトを訪れた人にぱっとサービスの特徴や概要を理解してもらうためには、

  • 大事なポイントはきちんと強調する
  • やたらと情報をつめこみすぎない
  • 文字の量を多くしすぎない
  • 理解しやすい順番、配置にする

 


などの工夫で、初めてページに訪れたユーザーが「迷わない」ような情報の見せ方をする必要があります。

【Case】情報量を絞り、コピーと画像でポイントを伝える

(17)情報記録・管理サービス「Evernote」>

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ファーストビューの中央には特徴を表す簡潔なコピーを大きめかつ緑色で、そしてその下に概要を伝える2行の文章、アクションボタンが配置されているという構造で非常にシンプルです。具体的なキャッチコピーとそれに合った画像がポイントとなっています。

(18)モバイル決済サービス「square

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同様に背景にはサービスのコンセプトが伝わる画像があり、文少量がかなり少ないため、中央のコピーやアクションボタンが非常に目立っています。画像とキャッチコピーで何となくサービスの概要がわかる事例です。

【Case】コンテンツを配置する位置をテストする

(19)インターネットFaxサービス「eFax」

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e-faxでは動画を“設置する位置”に関するA/Bテストを以下の条件で実施しました。

  • 左上(改善前) : 動画へのリンクをファーストビューの下に小さく文字のみで表示
  • 右上(改善案1): 動画へのリンクを大きめかつファーストビューに設置
  • 右下(改善案2): 動画へのリンクを大きめかつファーストビューの下に設置

結果としては、右下(改善案2)のケースが1番良い結果がでました。
今回のケースでは「ファーストビューで簡単にサービスのイメージを掴んでもらった後で動画をみて、より具体的に理解してもらう」という点がCVRの向上に繋がったのではないかと考えています。

サービスなどによっても結果は変わってくるので、動画などを設置する際は、合わせて位置や設置方法などもテストしてみると、より良い結果を残すことに繋がります。

(20)参考:サイドバーの位置

side

配置に関してもう1つ紹介しておきたいのが、サイドバーの位置です。
コンテンツは変えず、サイドバーの位置を左右いれかえてA/Bテストをした場合に、CVRが数%~数十%変化するとういう事例が海外も含めいくつもあります。

同様にメニューの位置やバナーの位置などによっても結果が変わってくることがあるので、レイアウトをテストする際は試してみてください。

終わりに

繰り返しになりますが、ページの改善で悩んだ際はまずはファーストビューの改善をすることを検討してみてください。表示される回数も多いので改善の影響も大きく、ファーストビューが不適切であればそこですぐにユーザーが離脱してしまいます。

その際の改善のポイントとして、

  • アクションボタン・・・ボタンを目立たせる
  • 入力項目/ページ遷移・・・必要最小限に押さえて離脱を防ぐ
  • コピー/ キーワード・・・数字等も用いてユーザーの気を惹くコピーを使う
  • コンテンツ・・・動画やイラストを用いて「サービスの利用イメージ」を掴んでもらう
  • レイアウト・・・不要な情報をいれない、ユーザーにわかりやすいようにシンプルに

まずは上記のような点から変更・テストしてみてください。

【relux流グロースハック】CVR74%向上、FBいいね数12万を獲得した施策とポリシーを徹底公開!

relux_top

国内の一流の旅館のみを選定し、利用者に極上の体験を提供する宿泊予約サイトrelux

CVRが74%向上した会員登録ランディングページのA/Bテストを始め、継続的に様々な施策を実施することで、着実にファンを増やし、注目を集めているサービスです。

実際にその施策の1つとして研究を重ねて来たFacebookページの運用では12万以上のいいねを獲得し、Facebookページ運用の成功事例として公式ページで紹介されるほど。

本稿ではplanBCDのケーススタディとして実際に行われたA/Bテストの様子を紹介するとともに、reluxを運営する株式会社Loco Partnersの代表篠塚氏に伺った、Facebookページを始めとしたreluxのグロースハックに関して紹介していきます。

【case study1】 A/Bテスト
~アクション導線を少し変更するだけでCVRが74%も向上~

まず始めに、今回のケーススタディでは『商材がシーズンによってかわる』×『会員登録を目標』とした事例を扱います。
relux_format_growthhac_case
同様に季節や時期の影響を受ける、

  • 旅行
  • ファッション
  • 人材

に関連するサービスを運営されている方には特に参考にして頂けると思います。

まずはreluxのグロースハックの1つとして、会員登録ランディングページのABテストの事例から紹介します。

【概要】

[会社概要 / サービス概要]
  • 会社・・・株式会社Loco Partners
  • サービス概要・・・厳選した旅館に特化した会員制宿泊予約サイト『relux』
[前提]
  • テストページ・・・reluxのトップページ
  • CV(コンバージョン)・・・会員登録者数
[結果サマリ]

今回は1度のA/BテストでCVRが74%も向上した事例です。
わずかな変更で、結果がガラッと変わるということがよくわかるケースとなっています。

【施策と結果】

[仮説]
  • 登録ボタンがあまり目立たないので、強調すればクリックする人が増えるのではないか
  • 登録までのフローを1段階減らすことで登録までの離脱を減らせるのではないか
[実践A/Bテスト]

relux_abtest

[改善ポイント]
  1. アクション導線(ボタン)を強調
  2. アクション回数を1段階減らした
[結果]

抜本的なデザインの変更などではなくアクション導線のみの変更で、CVRが74%向上。

【解説・考察】

①アクション導線の強調
relux_ab2

まず変更したのが、会員申し込みボタンの背景。

【オリジナル】ではきれいな背景画像の上にそのままボタンが表示されているだけですが、【改善案】では黒い四角で囲まれて、よりボタンが強調されていることがわかります。

【改善案】の方がよりボタンの存在がわかりやすく強調されている点がCVの変化に繋がりました。特に今回の【オリジナル】のデザインでは、背景のインパクトが強く、色も似ていたため余計にボタンが目立っていなかった可能性が考えられます。

②クリック回数を減らす

もう1つのポイントは、【改善案】では登録までにボタンを押す回数が1回減っていること。

以前は2段階に分かれていたメールアドレス登録画面を、最初から表示することで、登録にかかるステップを1段階削減することに成功。結果として登録までの負担が減り、途中で離脱してしまうユーザーを減らすことに繋がりました。

[整理]

今回は主に登録ボタン(アクション導線)に関する改善例でしたが、

  • 「導線を強調すること」
  • 「クリック回数を減らすこと」

の重要さが顕著に出た、わかりやすい事例であったのではないかと思います。

実際、今回A/Bテストをしたページ以外にも、reluxは宿の予約までのクリックの回数を極限まで削減し、その間の離脱を最低限にすることを徹底されています。

【case study2】 Facebookページを活用したユーザー獲得
~本気で運用!結果ファン数12万人突破&流入の60%を占めるまでに~

次に、reluxの成長のポイントになっている“Facebookページ”を活用したユーザー獲得方法について紹介していきます。現在では登録しているユーザーの60%がFacebook経由でサイトに訪れている程、Facebookページの運用に注力&成果がでています。

relux_facebook11

【背景】

Facebookページの運用と聞くと今ではどんな会社でもやっていると思われるかもしれませんが、その中で実際に本気で取り組んでいる会社というとかなり限られてくると思います。弊社の場合も競合サイトが注力していないアプローチ方法を検討していく中で、”Facebookの運用”を本気でやっている会社はなかったので、この分野なら戦えるのではないかと思ったのがきっかけです(篠塚氏)

【概要】

具体的には以下の2つに対して、国内/海外事例研究やトライ&エラーを繰り返しています。

  1. Facebookページの運用
  2. Facebook広告の運用

【施策と結果】

  • 文章を1,2行に抑えて極力文字を減らす
    • 極力写真を押して、文章はすぐに読んで理解出来る量に抑える
  • 1つの投稿に複数の画像をまとめて投稿することで、見栄えのいい投稿に
    • 例えば旅館の写真を投稿するのでも、温泉や庭、部屋など複数の写真を投稿
    • 結果として1つの投稿で様々な魅力を伝えることができ、写真の見栄えもよくなる
    • 通常の投稿以上のシェア数、いいね数
  • ユーザーに対して問いかけをするような投稿をする
    • 問いかけをいれることで、ユーザーが「コメント」しやすい空気を作る
    • ある程度ファン数が増えてきた場合に有効
    • コメントは「エッジランク」への影響が大きい上、コメントが複数件集まっていると他のユーザーからの印象も良い(盛り上がっているように見える / コメントしやすい)

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Facebookの運用においては、とにかく仕様変更が多いので常にトレンドをチェックし、実際に試し続けることがポイントです。最初は国内海外問わず、まずは成功している事例をとにかく研究しては試すということを繰り返しやっていました。例えば業界は全く違いますが、Mercedes-Benzのページなどはとても参考になります。

Facebookページの投稿だけではなく、広告の研究にも取り組み実験し続けた結果、「Facebook for business」の公式サイトにて、成功事例として紹介されるまでに。サービスを成長させるために、ここぞというポイントにはお金を投資することでよりグロースの速度・角度を上げることができています。

reluxのユーザーの60%がFacebook経由でサイトを訪れているという話からもわかるように、reluxのグロースに対するFacebookページの影響はかなり大きいと言えます。

最初にしっかりと研究や実験をした結果として、エッジランクなどの基本的な仕組みはもちろん、細かい投稿のノウハウはかなり蓄積され、今では実質インターン生が1人で運用しています。

篠塚氏が話すように上手く仕組み化ができれば、少ない人数でも運用していける点も、人手があまりさけないで困っている企業にも嬉しいポイントです。

reluxのグロースハックポイント
~とにかく最小要件でひたすらスピーディーに~

relux_interview

ここからは、reluxがいかにして短期間で多くのユーザーを獲得し成長してきたのか、施策の裏側にある考え方や、チーム体制について紹介していきます。

“作る側”と“使う側”の視点の違いに気づくことが重要

特に今回のA/Bテストを踏まえて、デザインを作るプロデューサー側の視点と実際にサービスを使うユーザー側の視点は全く違うということを改めて強く感じました。というのも、デザイン案を比較した際に、改善案があまりクールな印象を受けず、元のデザイン案の方が気に入っていました。

だから実際にテストをしてみて、1.7倍も改善案の方が結果が良かったことには本当に驚きましたし、改めて実際にテストをしてみないとわからないものだと再認識しました。そういう意味でもplanBCDのように、外部のグロースハッカーにデザインを作ってもらうという仕組みは面白いと思いました。

現在のトップページに関しても、A/Bテスト時に結果が良かった案をベースにリデザインされたものを採用されているとのことで、少しづつテストをしながらユーザーから見てベストなサイトを目指して作られています。

最小要件で細かくひたすらスピーディーに

現在Loco Parnersでreluxのグロースに関わっているのは6~7人で、その内訳はエンジニア&デザイナーで4人と篠塚氏を含めた企画サイド2~3人。

そういった少人数のチームで確実にサービスを成長させていくためのコツは、とにかく「最小要件でスピーディーにPDCAのサイクルを回していくこと」だといいます。

よく言われる「リーンスタートアップ」の考え方ですが、reluxチームではそれをアレンジして、1ヶ月ごとに「プロジェクト」を設けて、目標の設定や改善を重ねているとのこと。

昨年の11月頃から1ヶ月ごとにプロジェクトを設けて、その中で期限を切ってタスクを設定するように変更してみたんです。すると以前はただタスクごとに期限があってそれが続いていただけなのですが、1ヶ月ごとのプロジェクトにすることで、定期的に課題や目標を見直して皆で整理することができるようになりました。

月末に目標が達成出来そうになければ、これはヤバいと皆で張り切ることもできますし(笑)

とにかく1%でも傾きを上昇させる施策を日々考えている

relux_growth

篠塚氏がサービスの成長を考える上で大切にしていることのが、「サービスの成長グラフの傾きを1%でもいいから向上させる」ことを常に頭に置いて施策を考えること。

例えばキャンペーンなどで一時的に傾きが上昇するものの、勢いがなくなったら元の傾きに戻ってしまうということがあります。そうではなく、“傾き自体をわずかでも上昇させ、それを継続する”そのような施策を考えることが重要です。

そしてその際に、ポイントとなるのが“時間軸”でデータを追っていくこと。

当たり前のことだとは思うのですが、データがないと仮説が立てられませんし、仮説がないと施策は打てません。最近は施策だけがフィーチャーされて1人歩きしているような風潮がありますが、とにかくデータをしっかりと追って自分たちなりの改善策を日々考えています。

例えばメールマガジンの改善をする際にも、要素を細かく分解していき1要素ずつ改善をしながらデータを追っていくことを大切にしています。それを短いスパンで何パターンも試していった結果としてFacebookページの事例と同様、きちんと成果に結びついています。

relux_mail

新機能や新しいキャンペーンを積極的に導入しながらも、こういった地道な改善も欠かさずに継続することがこれまでの”傾き”の上昇につながってきているのだと感じました。

まとめ

今回は、宿泊サービス×会員登録ということで、『シーズンによって変わる商材×会員登録』のケースを扱ってきました。

relux_format_growthhac_case

会員登録

まずA/Bテストに関しては無料の会員登録数を増やすことが目的であったため、登録ボタンをしっかりと認知してもらい、かつ途中で離脱しないように極力シンプルなLPにすることで登録率を改善することができました。

有料の登録や申込に比べハードルが下がることに加え、商材自体がわかりやすい上に背景のビジュアルなどでブランド価値が伝わってくるため、LPに無駄な説明を加えないで登録ボタンのみを強調させたというポイントは他のサービスでも参考になる点です。

季節に左右される

また季節に左右される商材であるため、Loco partnersのとにかく施策をどんどん試すというスタンスがよくマッチしていました。

今回紹介したFacebookページの運用は、もちろん長期的に運用するものですが、短期的にバズを起こすのにも向いていて、季節によって変動するサービスのグロースにも相性がいいです。

季節ごとのキャンペーンなどシーズナリティを上手く活用することも、このタイプのサービスを運営していく上では必須となってきます。あまり上手くいっていないという方は、一度自社サービスの特性をきちんと整理した上で、グロースの戦略を見直してみることをオススメします。

【 グロースハックカンファレンス潜入レポート】〜クックパッド加藤氏・KAIZEN須藤が語る グロースハックを考える際に重要な8つのポイント〜

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5月28日に表参道で開催された少人数限定イベント、グロースハックカンファレンス
クックパッド執行役員の加藤氏と弊社CEOの須藤をゲストに迎え、会場からの質問をテーマにしたトークセッションが行われました。

本稿ではトークセッションの内容から、ポイントを整理してお届けします。
具体的には、

  • 『施策を立案&実行する際の注意点』
  • 『グロースハッカーに必要なこと』
  • 『グロースハックマインドを組織に定着させるために』

の3つのテーマにわけて、以下の8つのポイントを紹介していきます。

8つのポイント
  1. 顧客インタビューで好評な新機能はたいてい使われない!!
  2. やる前から先入観に囚われすぎるな!
  3. 継続率向上のためには、まずは基礎的な非テクニックな部分から!
  4. “リニアにヒットする指標”を見つけよう!
  5. プロダクトのことを愚直に考えながら、ひたすら地味なことを繰り返す
  6. グロースハッカーは打たれ強くあれ!
  7. 「組織文化や風土」こそ簡単には真似出来ない本当の強み
  8. 失敗を気にしない、挑戦を評価する仕組みを!

施策を立案&実行する際の注意点

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1. 顧客インタビューで好評な新機能はたいてい使われない!!

【テーマ】顧客インタビューで得られた知見を基にグロースハックを行ったがあまり結果が出なかった

最初の質問は、顧客インタビューを基に開発した新機能の成果があまり良くなかったというもの。これに対するお二方の回答は、「みんな機能をつけると良くなると思っているが、それはたいてい幻想」だということ。インタビューでは恣意的な意見が出やすいため、聞き方を十分に注意する必要があります。

『本当に切迫した課題に対して、シンプルかつ、ある種手に馴染んだ道具のように簡単に使いこなせるような機能やサービスであれば使われる。それあったらいいよね、程度のものだとほとんど使われないというのが現状。』(加藤氏)

『過去の経験からも新機能をつけても意味がないことが多かった。成功確率は2-3割くらいで、3分の1は全くダメで、残りは成功かどうかよくわからないという感じ。』(須藤)

ここで重要なのが、“いかにストレスなく使ってもらうか”という点です。シンプルさを保ちながら新しい機能をつけるのは非常に難しいので、新機能開発はなかなか上手くいくものではないと加藤氏。

特にクックパッドのアプリでは、『Stress-free』というキーワードで表現されるように、「Simple」、「Smooth」、「Speedy」という観点を大切にしてグロースハックを行っているそうです。

文末に掲載している加藤氏の『クックパッドのグロースハックについて』より

少しでもユーザーを惑わしてしまう機能は、その機能が使われないだけならまだしも、サービス自体からの離脱にも繋がる恐れもあるため注意が必要です。

2. やる前から先入観に囚われすぎるな!

【テーマ】結果が良かった場合でも、原因がよくわからないものの解釈の方法

例えば有名なオバマ大統領のA/Bテストの事例の場合、家族で写っている写真が1番結果が良かったものの、その原因をどのように解釈するかは非常に難しいです。

この点に対しては「無理に理屈をつけることにこだわらず、あえて理屈をつけないのも重要」という話がすごく響きました。

『どうしても理屈をつけてしまいがちだけど、理屈がない方が上手くいくことも多い。実際にこんなの無理だろと思った施策が意外といい結果に結びつくこともある。重要なのは、変に先入観を持たないことと、後は出た結果をどう受け止めるか。実際なんでって言われてもわからないことに対して、無理に理屈をつけるのはすごく無駄』(須藤)

『無理に理屈をつけたりはしないが、複数のテストに共通項があるかどうかはきちんとチェックしている。実際世間一般で上手く行っている事例が自社のサービスで上手くいくとは限らないので、とにかく自分たちで数を試して知見をためていくことが大切』(加藤氏)

3. 継続率向上のためには、まずは基礎的な非テクニックな部分から!

【テーマ】継続率向上の為に押さえておくべきポイントや効果的な施策

継続率を高めるという点に関して、興味深かったのが加藤氏の“テクニック論”と“非テクニック論”という考え方です。

上記のように、いわゆるグロースハックというイメージの強いテクニック的な施策と、サービスのもっと基本的な部分である非テクニックな施策。『継続率を上げるためには、まずこの基礎的な部分をしっかりすることが重要』と加藤氏。

それを踏まえた上で、飛び道具となるテクニカルな施策、例えばユーザーのタイプごとに適した機能を無料で使えるようにしたり、利用者がもっとサービスを使いたくなるような導線設計をするなどの施策を打つのが基本となっているそうです。

4. “リニアにヒットする指標”を見つけよう!

【テーマ】 継続率向上の為に押さえておくべきポイントや効果的な施策

一方で、須藤のこの質問への答えは『リニアにヒットする指標を見つける』こと。

例えば有名なTwitterの事例であれば、最初の5人をフォローさせることでユーザーの継続率が上がったことから、この「5人をフォローさせる」という点が指標になり、同様にDropboxの事例だとファイルを1つアップロードさせることがユーザーの継続率増加にかなり効いているので、これが指標になります。

こういった、ユーザーの継続率に大きな影響を与える指標を見つけることができれば、その数字を改善する施策を打つことで継続率の向上が見込めます。

グロースハッカーに必要なこと

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5. “プロダクトのことを愚直に考えながら、ひたすら地味なことを繰り返せる”のが最低条件

【テーマ】グロースハッカーとWebマーケターの違い

この点に関しては、そもそも「グロースハック」自体が全く新しい概念ではなく、今の時代の新しいラベリングというのがお二人の見解で、その上でキーワードとなるのが「プロダクト」という言葉です。

『プロダクトを良くすることが、マーケティングを加速させる。特に今のスマホや、ソーシャルといった環境では、プロダクトの方を頑張るとマーケティングに寄与しやすくなる。そういった意味で、従来のWebマーケターが広告や集客の担当というイメージが強かったが、グロースハッカーはプロダクトも含めた広義のマーケターと考えている。』(須藤)

『プロダクトそのものを変えたり、どう受け入れてもらうかを変えたりといったようにプロダクトのことをどれだけ考えられるかがポイント。だからすごい地味なことをひたすら回し続けることが求められる』(加藤氏)

6. グロースハッカーは打たれ強くあれ!

【テーマ】グロースハッカーに向いていない人
  • フットワークが重い人
  • 批判的な人
  • 打たれ弱い人
  • 失敗や挫折をしたことがない人

『特にWebの場合は、失敗することによる痛手が少ないので、むしろ早く失敗をして、最終的に1番最初に成功することが重要』(加藤氏)

『以前Facebook日本法人で副代表を務めていた森岡さん(現KDDI)に、グロースハッカーは1万回くらい失敗してもらわないと困ると言われたことがある。まさしくその言葉が表すように、数10回、数100回くらいの失敗で諦めるようではグロースハッカーにはなれないということだと思う』(須藤)

スキルがどうというよりは、「失敗をたくさんしてもそこから何かを学んで、最終的に成功にもっていくというマインド」をもっていることがグロースハッカーにとって絶対に必要になるという点が共通するポイントです。

グロースハックマインドを組織に定着させるために

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7. 「組織文化や風土」こそ簡単には真似出来ない本当の強み

【テーマ】優秀なグロースハッカーはどこにいるのか

まずこの質問に対する直接的な回答としては、両者ともに「自分たちが知りたいほどです」と即答。実際のところ例えばLinkedInなどでグロースハッカーを検索してみると、登録者は50数名程しかいないのに対し、求人は2万件くらいあるそうです。

そんな状況だからこそ、組織にグロースハックのマインドを定着させ、そのマインドを備えた人材を育てることも重要なポイントです。

『組織にそういった文化や風土をどう根ざすか、特に特定の個人にではなく、組織自体にというところがポイント。組織にその文化があれば、そのこと自体が強みになる。』(須藤)

『特にグロースハックをやり始めた当初は、とにかくいろいろな人とアポを取って事例を集め、たくさん試し続けた。今ではそういった文化を作ってこれたことが強みになっている。反対に、自分たちで実際に施策を回す中で、tipsだけをまねても仕方ないことが分かってきた。なので、”クックパッドではこうした”、という施策の結果はかなり公開している。』(加藤氏)

8. 失敗を気にしない、挑戦を評価する仕組みを!

【テーマ】どのような評価体制をとっているか

まず両者に共通するのは、失敗はある意味当然のこととして捉えて、それを最終的にどのように結果に生かせたのかというように、結果に着目しているという点。

その上で、加藤氏は実際の場合では評価をする際に、「成果評価」と「行動評価」にわけて評価をするようにしているといいます。

『評価をする際には、基本的には結果でみるが、グロースハックの領域では、その期間でどれだけ仮説を出して知見をためるテストをしたかの行動の部分も評価を加える形』(加藤氏)

一方で須藤氏は、前職のリクルート時と、現在では当然少し立ち位置が変わってくるとした上で、以下のように話します。

『リクルート時代は、わかりやすく失敗して欲しい時などは“失敗率”で評価をしていた。40-50%くらい失敗していなければコンサバじゃないかと。逆に今はスタートアップなので、失敗は当然だから気にしないとして、結局それをどうするかを大切にしている。評価云々ではなくて、失敗することははずかしくない、へっちゃらという空気感を作っている』(須藤)

参考資料〜もっと詳しく知りたい方へ〜

最後に、KPIを立てる際のコツや、細かいグロースハック施策の実例など、「もっとグロースハックについて知りたい」という方のために、参考となる記事、スライドを紹介します。

『クックパッドのグロースハックについて』クックパッド 加藤氏

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クックパッドのグロースハックについて 20140610 ver1.2(更新版)

『【全ウェブ担当者必見!】グロースハックとは何か~グロースハックが注目される3つの理由とその本質~』KAIZEN platform 須藤

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【全ウェブ担当者必見!】グロースハックとは何か~グロースハックが注目される3つの理由とその本質~

【全ウェブ担当者必見】グロースハックとは何か~注目される3つの理由とその本質~

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◆グロースハックとは何か?

皆様はじめまして。
KAIZEN platform Inc.の共同創業者 兼 CEOを務めています須藤と申します。

私は、前職リクルートで様々なサービスの集客を担当してきました。
その後、沢山のアドテクノロジーの導入を担当し、そのアドテクを活用してクライアントの事業成長を支援する事業の責任者として、600以上のWebサービスの成長のお手伝いを実施してきました。

当然、フェーズ毎に多くの課題や悩みがありましたし、多くの失敗がありました。

中でも、特に実感したのが成長の効率への投資を実現する必要性です。
Facebook、Twitter、Quora・・・
近年伸びたサービスのほぼ全てが成長の効率への投資を絶え間なく行っています。

全ての事業は従業員(パートナーやコンサルタントなども含む)の時間と費用を使って事業成長を実現しています。
この時間とお金を事業成長へ転換する効率を上げる全ての活動を広義の意味でのグロースハックと我々は定義しています。

例えば、従業員10名の会社が1ヶ月あたり100万円のマーケティング費用をかけて、自社のWebサービスの会員を100名ずつ獲得していたとします。
これを1ヶ月あたり、同じ人員と費用で200名ずつ獲得できれば、その転換効率は上がっていることになります。

マーケティング費用を200万に増やして、獲得人数を200人にすることはグロースハックではないということです。
広告業界にいらっしゃる方は、こちらの方が簡単に儲かるのでマーケティング費用を上げる営業をしてしまいがちなのですが、転換効率を上げれば自ずとマーケティング予算が増えます。

このように転換効率を上げる活動をグロースハックと我々は定義しています。
これは、
事業経営者はもちろん。
従業員も、
広告代理店も、
ツールベンダーも、
投資家も、
ハッピーにしていくことを意味します。

同じ経営資源でこれまで以上の事業成長を得られるのですから当然です。
自転車をこぐのに、ギアを上げれば同じ回転数でも遠くまで進むのと同じです。

◆今グロースハックがこれほどまでに注目される3つの理由

1. 市場の成熟化に伴う競争過多

市場の成熟化に伴う競争過多非常に、シンプルなことなのになぜこれが今さら注目されているか?
色々理由はあると思いますが、ひとつ、これまでは、人を増やすこと、マーケティング予算を増やすことである程度リニアな事業成長が実現できていたというのが大きいのではないでしょうか?

これに集中していれば、事業が伸びるんですからわかりやすいところに向くのは当然です。

実際は、人材の獲得競争は激しくなり、
マーケティングの効率は、検索一つとっても入札競争でCPA効率は頭打ちにきています。
つまり、人を増やしても、マーケティング予算を増やしてもリニアな成長が得られづらい環境になってきている。
市場の競争過多が、一つめの理由ではないでしょうか?

2. 競争環境の変化

競争環境の変化また、スマートフォンやタブレットなどデバイスの変化やソーシャルや最近でいえばインスタントメッセージなどサービスが成長するスピードが加速しているため、競争環境自体の変化が極めて激しいということになります。

それは、つまり勝負のルールが変化するということに他なりません。
勝ちパターンを変え続けないといけない、だからこそ勝ちパターンではなく、勝ちパターンを見つけて、作り上げる方法論であるグロースハックの方が注目を集めているのかもしれません。

3. ターゲットユーザーのシフト

また、すでに大きくなった企業もグロースハックは無関係ではありません。
一定規模に成長していくとユーザーの属性が変わってきます。

最初は、新しいというだけで獲得できたアーリーアダプターを超えていくと、徐々にレイトマジョリティを獲得するために、例えば「安い」「みんなが使っている」などと大多数の人に刺さるメッセージを出していかないと獲得できないというように変わってきます。

これが3つ目の理由です。
企業は、自社の事業フェーズによって、自ずと軸を変えていかざるを得ない。
だから、マーケットシェアを上げていこうとすればするほどにグロースハックが必要とされる。

全ての産業がインターネットに影響を受けていく中で、企業の大小問わず、グロースハックが注目を集めているのはこのような理由ではないかと考えています。

◆グロースハックへの投資の必要性

勝手に転換効率が上がる訳ではもちろんありません。
大事なことは、この転換効率を上げる活動にきちんと時間とお金をかけて投資するということです。
転換効率を上げる活動にどれだけの人員と費用を投下しているでしょうか?

現実、私がお会いする企業は大企業からスタートアップまで、多くの企業さまが今の成長を維持するだけで手一杯の人員と予算しか組んでおられないケースが多いです。

これでは、グロースハックはもちろんできません。

一方で、グロースハックが全てかというと、もちろんそうではありません。
あまり、ニュースになっていませんがユーザーグロースを実現したUSのスタートアップはマーケティング費用も莫大にかけているケースが多々あります。

AirBnBやFab.comも年間数億~数十億円規模の広告出稿をしていることを知らないスタートアップの方々も沢山いらっしゃいます。
誤解していただきたくないんですが、グロースハックがあれば、マーケティングがいらないというものではないんです。
むしろマーケティングを加速するための方法と考えていただいた方がいいかと思います。

先ほど、自転車の例を出しましたが、ギアを上げても漕がないと自転車は前に進みません。
ギアを上げながら、漕ぐ力をいかに上げていくか?
この組み合わせが事業成長を実現することを忘れてしまっては、結果的に競争に勝っていくことはできません。

では、どのようにしてギアをあげていくか?
それを次回以降にお話していきたいと思います。

●執筆者
須藤 憲司KAIZEN platform Inc. Co-founder&CEO
須藤 憲司(すどう けんじ)

2003年リクルート入社。マーケティング局、事業開発室を経て、2009年アドテクノロジーを活用しビジネス展開するアドオプティマイゼーション推進室へ。
2011年より室長を担当。最新アドテクの導入を4年間リード。
2013年6月末退職し、シリコンバレーでKAIZEN platform Inc.を創業。
驚くほど簡単にA/Bテストができる WEB サービスの Growth Platform 「planBCD」を提供。

【グロースハックの最先端をお届け】GROWTH HACK BLOGを公開しました

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本日、『GROWTH HACK BLOG by KAIZEN platform』(グロースハックブログ by KAIZEN platform)を公開しました!

本ブログでは、弊社サービスのクライアント様のグロースハック事例紹介を中心に、他メディアとは一味違う、Live感のあるグロースハック情報を提供していきますのでよろしくお願いします。

本稿では、スタートに際しての背景や、実際にお届けするコンテンツ内容などをお伝えします。

Web担当者やグロースハッカーの参考になる、「グロースのストーリー」を届けるブログ

We provide Growth for web services. 我々はウェブサービスに成長を提供する。

このビジョンのもと、弊社はplanBCDという、A/Bテストを簡易に実施でき、改善案をグロースハッカーに依頼できるクラウドソーシング機能も提供しているプラットフォームを運営しています。

以下は弊社CEOの須藤が、planBCDを作るに至った背景について触れたブログから引用したものです。

WEBサービスの改善活動そのものを、
内部のリソースだけではなく外部の知恵を借りながら、
よりクリエイティブで、よりコラボレーティブなものに変えていけるサービスをつくり、
改善活動そのもののコストを下げることが出来れば、
きっとインターネットビジネスそのものの成長を加速させることができる。
産業に必ず貢献できるはずだと思いました。

(須藤のブログより)

本ブログでも、Webサービスの改善活動、インターネットビジネスに関わるあらゆるクライアント様の事業成長を加速させるべく、多くのWebマーケティング担当者やグロースハッカーの参考、指針となり、常に立ち返ることができるような場所としたいという想いから開設をいたしました。

そういった想いから、ブログの内容としては、A/Bテストの実事例はもちろん、国内・海外のグロースハック先端事例なども交えて、幅広くグロースハックについて発信していく予定です。

本ブログでお届けするコンテンツ

①グローハックケーススタディ

実際にグロースハックを実施し、成功されている会社を直接取材し、グロースハックの”ストーリー”として纏めた形でお届けします。

  • 実際にグロースハックを実施されている会社の実例を紹介
  • どういう施策を打ってどういう結果がでているのか
  • どうやってそれが実現できたのか、仕組みづくりやチーム体制について

②グロースハックHow To

弊社CEO須藤によるグロースハック記事、及び海外事例などを中心にチェックしておきたいグロースハックのトレンドやポイントをお伝えします。

  • 200以上のサイトに携わってきた経験を踏まえたグロースハックの肝
  • 海外の事例などから学ぶグロースハックの最先端

③お知らせ、イベント

  • 弊社主催イベントのお知らせやレポート
  • その他planBCDやグロースハックに関するお知らせ

1本目の記事を早速公開しました!

【全ウェブ担当者必見!】グロースハックとは何か~グロースハックが注目される3つの理由とその本質~』というタイトルで、弊社CEO須藤よりグロースハックの概要について紹介させて頂いております。

今後も弊社が多くの事例を通して蓄積したノウハウはもちろん、海外の事例や国内スタートアップのインタビューコンテンツを通して、皆様のサービスが”グロース”する参考になる情報をお届け出来ればと思っておりますので、是非楽しみにして頂ければと思います。