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【relux流グロースハック】CVR74%向上、FBいいね数12万を獲得した施策とポリシーを徹底公開!

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国内の一流の旅館のみを選定し、利用者に極上の体験を提供する宿泊予約サイトrelux

CVRが74%向上した会員登録ランディングページのA/Bテストを始め、継続的に様々な施策を実施することで、着実にファンを増やし、注目を集めているサービスです。

実際にその施策の1つとして研究を重ねて来たFacebookページの運用では12万以上のいいねを獲得し、Facebookページ運用の成功事例として公式ページで紹介されるほど。

本稿ではplanBCDのケーススタディとして実際に行われたA/Bテストの様子を紹介するとともに、reluxを運営する株式会社Loco Partnersの代表篠塚氏に伺った、Facebookページを始めとしたreluxのグロースハックに関して紹介していきます。

【case study1】 A/Bテスト
~アクション導線を少し変更するだけでCVRが74%も向上~

まず始めに、今回のケーススタディでは『商材がシーズンによってかわる』×『会員登録を目標』とした事例を扱います。
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同様に季節や時期の影響を受ける、

  • 旅行
  • ファッション
  • 人材

に関連するサービスを運営されている方には特に参考にして頂けると思います。

まずはreluxのグロースハックの1つとして、会員登録ランディングページのABテストの事例から紹介します。

【概要】

[会社概要 / サービス概要]
  • 会社・・・株式会社Loco Partners
  • サービス概要・・・厳選した旅館に特化した会員制宿泊予約サイト『relux』
[前提]
  • テストページ・・・reluxのトップページ
  • CV(コンバージョン)・・・会員登録者数
[結果サマリ]

今回は1度のA/BテストでCVRが74%も向上した事例です。
わずかな変更で、結果がガラッと変わるということがよくわかるケースとなっています。

【施策と結果】

[仮説]
  • 登録ボタンがあまり目立たないので、強調すればクリックする人が増えるのではないか
  • 登録までのフローを1段階減らすことで登録までの離脱を減らせるのではないか
[実践A/Bテスト]

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[改善ポイント]
  1. アクション導線(ボタン)を強調
  2. アクション回数を1段階減らした
[結果]

抜本的なデザインの変更などではなくアクション導線のみの変更で、CVRが74%向上。

【解説・考察】

①アクション導線の強調
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まず変更したのが、会員申し込みボタンの背景。

【オリジナル】ではきれいな背景画像の上にそのままボタンが表示されているだけですが、【改善案】では黒い四角で囲まれて、よりボタンが強調されていることがわかります。

【改善案】の方がよりボタンの存在がわかりやすく強調されている点がCVの変化に繋がりました。特に今回の【オリジナル】のデザインでは、背景のインパクトが強く、色も似ていたため余計にボタンが目立っていなかった可能性が考えられます。

②クリック回数を減らす

もう1つのポイントは、【改善案】では登録までにボタンを押す回数が1回減っていること。

以前は2段階に分かれていたメールアドレス登録画面を、最初から表示することで、登録にかかるステップを1段階削減することに成功。結果として登録までの負担が減り、途中で離脱してしまうユーザーを減らすことに繋がりました。

[整理]

今回は主に登録ボタン(アクション導線)に関する改善例でしたが、

  • 「導線を強調すること」
  • 「クリック回数を減らすこと」

の重要さが顕著に出た、わかりやすい事例であったのではないかと思います。

実際、今回A/Bテストをしたページ以外にも、reluxは宿の予約までのクリックの回数を極限まで削減し、その間の離脱を最低限にすることを徹底されています。

【case study2】 Facebookページを活用したユーザー獲得
~本気で運用!結果ファン数12万人突破&流入の60%を占めるまでに~

次に、reluxの成長のポイントになっている“Facebookページ”を活用したユーザー獲得方法について紹介していきます。現在では登録しているユーザーの60%がFacebook経由でサイトに訪れている程、Facebookページの運用に注力&成果がでています。

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【背景】

Facebookページの運用と聞くと今ではどんな会社でもやっていると思われるかもしれませんが、その中で実際に本気で取り組んでいる会社というとかなり限られてくると思います。弊社の場合も競合サイトが注力していないアプローチ方法を検討していく中で、”Facebookの運用”を本気でやっている会社はなかったので、この分野なら戦えるのではないかと思ったのがきっかけです(篠塚氏)

【概要】

具体的には以下の2つに対して、国内/海外事例研究やトライ&エラーを繰り返しています。

  1. Facebookページの運用
  2. Facebook広告の運用

【施策と結果】

  • 文章を1,2行に抑えて極力文字を減らす
    • 極力写真を押して、文章はすぐに読んで理解出来る量に抑える
  • 1つの投稿に複数の画像をまとめて投稿することで、見栄えのいい投稿に
    • 例えば旅館の写真を投稿するのでも、温泉や庭、部屋など複数の写真を投稿
    • 結果として1つの投稿で様々な魅力を伝えることができ、写真の見栄えもよくなる
    • 通常の投稿以上のシェア数、いいね数
  • ユーザーに対して問いかけをするような投稿をする
    • 問いかけをいれることで、ユーザーが「コメント」しやすい空気を作る
    • ある程度ファン数が増えてきた場合に有効
    • コメントは「エッジランク」への影響が大きい上、コメントが複数件集まっていると他のユーザーからの印象も良い(盛り上がっているように見える / コメントしやすい)

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Facebookの運用においては、とにかく仕様変更が多いので常にトレンドをチェックし、実際に試し続けることがポイントです。最初は国内海外問わず、まずは成功している事例をとにかく研究しては試すということを繰り返しやっていました。例えば業界は全く違いますが、Mercedes-Benzのページなどはとても参考になります。

Facebookページの投稿だけではなく、広告の研究にも取り組み実験し続けた結果、「Facebook for business」の公式サイトにて、成功事例として紹介されるまでに。サービスを成長させるために、ここぞというポイントにはお金を投資することでよりグロースの速度・角度を上げることができています。

reluxのユーザーの60%がFacebook経由でサイトを訪れているという話からもわかるように、reluxのグロースに対するFacebookページの影響はかなり大きいと言えます。

最初にしっかりと研究や実験をした結果として、エッジランクなどの基本的な仕組みはもちろん、細かい投稿のノウハウはかなり蓄積され、今では実質インターン生が1人で運用しています。

篠塚氏が話すように上手く仕組み化ができれば、少ない人数でも運用していける点も、人手があまりさけないで困っている企業にも嬉しいポイントです。

reluxのグロースハックポイント
~とにかく最小要件でひたすらスピーディーに~

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ここからは、reluxがいかにして短期間で多くのユーザーを獲得し成長してきたのか、施策の裏側にある考え方や、チーム体制について紹介していきます。

“作る側”と“使う側”の視点の違いに気づくことが重要

特に今回のA/Bテストを踏まえて、デザインを作るプロデューサー側の視点と実際にサービスを使うユーザー側の視点は全く違うということを改めて強く感じました。というのも、デザイン案を比較した際に、改善案があまりクールな印象を受けず、元のデザイン案の方が気に入っていました。

だから実際にテストをしてみて、1.7倍も改善案の方が結果が良かったことには本当に驚きましたし、改めて実際にテストをしてみないとわからないものだと再認識しました。そういう意味でもplanBCDのように、外部のグロースハッカーにデザインを作ってもらうという仕組みは面白いと思いました。

現在のトップページに関しても、A/Bテスト時に結果が良かった案をベースにリデザインされたものを採用されているとのことで、少しづつテストをしながらユーザーから見てベストなサイトを目指して作られています。

最小要件で細かくひたすらスピーディーに

現在Loco Parnersでreluxのグロースに関わっているのは6~7人で、その内訳はエンジニア&デザイナーで4人と篠塚氏を含めた企画サイド2~3人。

そういった少人数のチームで確実にサービスを成長させていくためのコツは、とにかく「最小要件でスピーディーにPDCAのサイクルを回していくこと」だといいます。

よく言われる「リーンスタートアップ」の考え方ですが、reluxチームではそれをアレンジして、1ヶ月ごとに「プロジェクト」を設けて、目標の設定や改善を重ねているとのこと。

昨年の11月頃から1ヶ月ごとにプロジェクトを設けて、その中で期限を切ってタスクを設定するように変更してみたんです。すると以前はただタスクごとに期限があってそれが続いていただけなのですが、1ヶ月ごとのプロジェクトにすることで、定期的に課題や目標を見直して皆で整理することができるようになりました。

月末に目標が達成出来そうになければ、これはヤバいと皆で張り切ることもできますし(笑)

とにかく1%でも傾きを上昇させる施策を日々考えている

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篠塚氏がサービスの成長を考える上で大切にしていることのが、「サービスの成長グラフの傾きを1%でもいいから向上させる」ことを常に頭に置いて施策を考えること。

例えばキャンペーンなどで一時的に傾きが上昇するものの、勢いがなくなったら元の傾きに戻ってしまうということがあります。そうではなく、“傾き自体をわずかでも上昇させ、それを継続する”そのような施策を考えることが重要です。

そしてその際に、ポイントとなるのが“時間軸”でデータを追っていくこと。

当たり前のことだとは思うのですが、データがないと仮説が立てられませんし、仮説がないと施策は打てません。最近は施策だけがフィーチャーされて1人歩きしているような風潮がありますが、とにかくデータをしっかりと追って自分たちなりの改善策を日々考えています。

例えばメールマガジンの改善をする際にも、要素を細かく分解していき1要素ずつ改善をしながらデータを追っていくことを大切にしています。それを短いスパンで何パターンも試していった結果としてFacebookページの事例と同様、きちんと成果に結びついています。

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新機能や新しいキャンペーンを積極的に導入しながらも、こういった地道な改善も欠かさずに継続することがこれまでの”傾き”の上昇につながってきているのだと感じました。

まとめ

今回は、宿泊サービス×会員登録ということで、『シーズンによって変わる商材×会員登録』のケースを扱ってきました。

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会員登録

まずA/Bテストに関しては無料の会員登録数を増やすことが目的であったため、登録ボタンをしっかりと認知してもらい、かつ途中で離脱しないように極力シンプルなLPにすることで登録率を改善することができました。

有料の登録や申込に比べハードルが下がることに加え、商材自体がわかりやすい上に背景のビジュアルなどでブランド価値が伝わってくるため、LPに無駄な説明を加えないで登録ボタンのみを強調させたというポイントは他のサービスでも参考になる点です。

季節に左右される

また季節に左右される商材であるため、Loco partnersのとにかく施策をどんどん試すというスタンスがよくマッチしていました。

今回紹介したFacebookページの運用は、もちろん長期的に運用するものですが、短期的にバズを起こすのにも向いていて、季節によって変動するサービスのグロースにも相性がいいです。

季節ごとのキャンペーンなどシーズナリティを上手く活用することも、このタイプのサービスを運営していく上では必須となってきます。あまり上手くいっていないという方は、一度自社サービスの特性をきちんと整理した上で、グロースの戦略を見直してみることをオススメします。

【 グロースハックカンファレンス潜入レポート】〜クックパッド加藤氏・KAIZEN須藤が語る グロースハックを考える際に重要な8つのポイント〜

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5月28日に表参道で開催された少人数限定イベント、グロースハックカンファレンス
クックパッド執行役員の加藤氏と弊社CEOの須藤をゲストに迎え、会場からの質問をテーマにしたトークセッションが行われました。

本稿ではトークセッションの内容から、ポイントを整理してお届けします。
具体的には、

  • 『施策を立案&実行する際の注意点』
  • 『グロースハッカーに必要なこと』
  • 『グロースハックマインドを組織に定着させるために』

の3つのテーマにわけて、以下の8つのポイントを紹介していきます。

8つのポイント
  1. 顧客インタビューで好評な新機能はたいてい使われない!!
  2. やる前から先入観に囚われすぎるな!
  3. 継続率向上のためには、まずは基礎的な非テクニックな部分から!
  4. “リニアにヒットする指標”を見つけよう!
  5. プロダクトのことを愚直に考えながら、ひたすら地味なことを繰り返す
  6. グロースハッカーは打たれ強くあれ!
  7. 「組織文化や風土」こそ簡単には真似出来ない本当の強み
  8. 失敗を気にしない、挑戦を評価する仕組みを!

施策を立案&実行する際の注意点

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1. 顧客インタビューで好評な新機能はたいてい使われない!!

【テーマ】顧客インタビューで得られた知見を基にグロースハックを行ったがあまり結果が出なかった

最初の質問は、顧客インタビューを基に開発した新機能の成果があまり良くなかったというもの。これに対するお二方の回答は、「みんな機能をつけると良くなると思っているが、それはたいてい幻想」だということ。インタビューでは恣意的な意見が出やすいため、聞き方を十分に注意する必要があります。

『本当に切迫した課題に対して、シンプルかつ、ある種手に馴染んだ道具のように簡単に使いこなせるような機能やサービスであれば使われる。それあったらいいよね、程度のものだとほとんど使われないというのが現状。』(加藤氏)

『過去の経験からも新機能をつけても意味がないことが多かった。成功確率は2-3割くらいで、3分の1は全くダメで、残りは成功かどうかよくわからないという感じ。』(須藤)

ここで重要なのが、“いかにストレスなく使ってもらうか”という点です。シンプルさを保ちながら新しい機能をつけるのは非常に難しいので、新機能開発はなかなか上手くいくものではないと加藤氏。

特にクックパッドのアプリでは、『Stress-free』というキーワードで表現されるように、「Simple」、「Smooth」、「Speedy」という観点を大切にしてグロースハックを行っているそうです。

文末に掲載している加藤氏の『クックパッドのグロースハックについて』より

少しでもユーザーを惑わしてしまう機能は、その機能が使われないだけならまだしも、サービス自体からの離脱にも繋がる恐れもあるため注意が必要です。

2. やる前から先入観に囚われすぎるな!

【テーマ】結果が良かった場合でも、原因がよくわからないものの解釈の方法

例えば有名なオバマ大統領のA/Bテストの事例の場合、家族で写っている写真が1番結果が良かったものの、その原因をどのように解釈するかは非常に難しいです。

この点に対しては「無理に理屈をつけることにこだわらず、あえて理屈をつけないのも重要」という話がすごく響きました。

『どうしても理屈をつけてしまいがちだけど、理屈がない方が上手くいくことも多い。実際にこんなの無理だろと思った施策が意外といい結果に結びつくこともある。重要なのは、変に先入観を持たないことと、後は出た結果をどう受け止めるか。実際なんでって言われてもわからないことに対して、無理に理屈をつけるのはすごく無駄』(須藤)

『無理に理屈をつけたりはしないが、複数のテストに共通項があるかどうかはきちんとチェックしている。実際世間一般で上手く行っている事例が自社のサービスで上手くいくとは限らないので、とにかく自分たちで数を試して知見をためていくことが大切』(加藤氏)

3. 継続率向上のためには、まずは基礎的な非テクニックな部分から!

【テーマ】継続率向上の為に押さえておくべきポイントや効果的な施策

継続率を高めるという点に関して、興味深かったのが加藤氏の“テクニック論”と“非テクニック論”という考え方です。

上記のように、いわゆるグロースハックというイメージの強いテクニック的な施策と、サービスのもっと基本的な部分である非テクニックな施策。『継続率を上げるためには、まずこの基礎的な部分をしっかりすることが重要』と加藤氏。

それを踏まえた上で、飛び道具となるテクニカルな施策、例えばユーザーのタイプごとに適した機能を無料で使えるようにしたり、利用者がもっとサービスを使いたくなるような導線設計をするなどの施策を打つのが基本となっているそうです。

4. “リニアにヒットする指標”を見つけよう!

【テーマ】 継続率向上の為に押さえておくべきポイントや効果的な施策

一方で、須藤のこの質問への答えは『リニアにヒットする指標を見つける』こと。

例えば有名なTwitterの事例であれば、最初の5人をフォローさせることでユーザーの継続率が上がったことから、この「5人をフォローさせる」という点が指標になり、同様にDropboxの事例だとファイルを1つアップロードさせることがユーザーの継続率増加にかなり効いているので、これが指標になります。

こういった、ユーザーの継続率に大きな影響を与える指標を見つけることができれば、その数字を改善する施策を打つことで継続率の向上が見込めます。

グロースハッカーに必要なこと

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5. “プロダクトのことを愚直に考えながら、ひたすら地味なことを繰り返せる”のが最低条件

【テーマ】グロースハッカーとWebマーケターの違い

この点に関しては、そもそも「グロースハック」自体が全く新しい概念ではなく、今の時代の新しいラベリングというのがお二人の見解で、その上でキーワードとなるのが「プロダクト」という言葉です。

『プロダクトを良くすることが、マーケティングを加速させる。特に今のスマホや、ソーシャルといった環境では、プロダクトの方を頑張るとマーケティングに寄与しやすくなる。そういった意味で、従来のWebマーケターが広告や集客の担当というイメージが強かったが、グロースハッカーはプロダクトも含めた広義のマーケターと考えている。』(須藤)

『プロダクトそのものを変えたり、どう受け入れてもらうかを変えたりといったようにプロダクトのことをどれだけ考えられるかがポイント。だからすごい地味なことをひたすら回し続けることが求められる』(加藤氏)

6. グロースハッカーは打たれ強くあれ!

【テーマ】グロースハッカーに向いていない人
  • フットワークが重い人
  • 批判的な人
  • 打たれ弱い人
  • 失敗や挫折をしたことがない人

『特にWebの場合は、失敗することによる痛手が少ないので、むしろ早く失敗をして、最終的に1番最初に成功することが重要』(加藤氏)

『以前Facebook日本法人で副代表を務めていた森岡さん(現KDDI)に、グロースハッカーは1万回くらい失敗してもらわないと困ると言われたことがある。まさしくその言葉が表すように、数10回、数100回くらいの失敗で諦めるようではグロースハッカーにはなれないということだと思う』(須藤)

スキルがどうというよりは、「失敗をたくさんしてもそこから何かを学んで、最終的に成功にもっていくというマインド」をもっていることがグロースハッカーにとって絶対に必要になるという点が共通するポイントです。

グロースハックマインドを組織に定着させるために

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7. 「組織文化や風土」こそ簡単には真似出来ない本当の強み

【テーマ】優秀なグロースハッカーはどこにいるのか

まずこの質問に対する直接的な回答としては、両者ともに「自分たちが知りたいほどです」と即答。実際のところ例えばLinkedInなどでグロースハッカーを検索してみると、登録者は50数名程しかいないのに対し、求人は2万件くらいあるそうです。

そんな状況だからこそ、組織にグロースハックのマインドを定着させ、そのマインドを備えた人材を育てることも重要なポイントです。

『組織にそういった文化や風土をどう根ざすか、特に特定の個人にではなく、組織自体にというところがポイント。組織にその文化があれば、そのこと自体が強みになる。』(須藤)

『特にグロースハックをやり始めた当初は、とにかくいろいろな人とアポを取って事例を集め、たくさん試し続けた。今ではそういった文化を作ってこれたことが強みになっている。反対に、自分たちで実際に施策を回す中で、tipsだけをまねても仕方ないことが分かってきた。なので、”クックパッドではこうした”、という施策の結果はかなり公開している。』(加藤氏)

8. 失敗を気にしない、挑戦を評価する仕組みを!

【テーマ】どのような評価体制をとっているか

まず両者に共通するのは、失敗はある意味当然のこととして捉えて、それを最終的にどのように結果に生かせたのかというように、結果に着目しているという点。

その上で、加藤氏は実際の場合では評価をする際に、「成果評価」と「行動評価」にわけて評価をするようにしているといいます。

『評価をする際には、基本的には結果でみるが、グロースハックの領域では、その期間でどれだけ仮説を出して知見をためるテストをしたかの行動の部分も評価を加える形』(加藤氏)

一方で須藤氏は、前職のリクルート時と、現在では当然少し立ち位置が変わってくるとした上で、以下のように話します。

『リクルート時代は、わかりやすく失敗して欲しい時などは“失敗率”で評価をしていた。40-50%くらい失敗していなければコンサバじゃないかと。逆に今はスタートアップなので、失敗は当然だから気にしないとして、結局それをどうするかを大切にしている。評価云々ではなくて、失敗することははずかしくない、へっちゃらという空気感を作っている』(須藤)

参考資料〜もっと詳しく知りたい方へ〜

最後に、KPIを立てる際のコツや、細かいグロースハック施策の実例など、「もっとグロースハックについて知りたい」という方のために、参考となる記事、スライドを紹介します。

『クックパッドのグロースハックについて』クックパッド 加藤氏

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クックパッドのグロースハックについて 20140610 ver1.2(更新版)

『【全ウェブ担当者必見!】グロースハックとは何か~グロースハックが注目される3つの理由とその本質~』KAIZEN platform 須藤

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【全ウェブ担当者必見!】グロースハックとは何か~グロースハックが注目される3つの理由とその本質~

【全ウェブ担当者必見】グロースハックとは何か~注目される3つの理由とその本質~

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◆グロースハックとは何か?

皆様はじめまして。
KAIZEN platform Inc.の共同創業者 兼 CEOを務めています須藤と申します。

私は、前職リクルートで様々なサービスの集客を担当してきました。
その後、沢山のアドテクノロジーの導入を担当し、そのアドテクを活用してクライアントの事業成長を支援する事業の責任者として、600以上のWebサービスの成長のお手伝いを実施してきました。

当然、フェーズ毎に多くの課題や悩みがありましたし、多くの失敗がありました。

中でも、特に実感したのが成長の効率への投資を実現する必要性です。
Facebook、Twitter、Quora・・・
近年伸びたサービスのほぼ全てが成長の効率への投資を絶え間なく行っています。

全ての事業は従業員(パートナーやコンサルタントなども含む)の時間と費用を使って事業成長を実現しています。
この時間とお金を事業成長へ転換する効率を上げる全ての活動を広義の意味でのグロースハックと我々は定義しています。

例えば、従業員10名の会社が1ヶ月あたり100万円のマーケティング費用をかけて、自社のWebサービスの会員を100名ずつ獲得していたとします。
これを1ヶ月あたり、同じ人員と費用で200名ずつ獲得できれば、その転換効率は上がっていることになります。

マーケティング費用を200万に増やして、獲得人数を200人にすることはグロースハックではないということです。
広告業界にいらっしゃる方は、こちらの方が簡単に儲かるのでマーケティング費用を上げる営業をしてしまいがちなのですが、転換効率を上げれば自ずとマーケティング予算が増えます。

このように転換効率を上げる活動をグロースハックと我々は定義しています。
これは、
事業経営者はもちろん。
従業員も、
広告代理店も、
ツールベンダーも、
投資家も、
ハッピーにしていくことを意味します。

同じ経営資源でこれまで以上の事業成長を得られるのですから当然です。
自転車をこぐのに、ギアを上げれば同じ回転数でも遠くまで進むのと同じです。

◆今グロースハックがこれほどまでに注目される3つの理由

1. 市場の成熟化に伴う競争過多

市場の成熟化に伴う競争過多非常に、シンプルなことなのになぜこれが今さら注目されているか?
色々理由はあると思いますが、ひとつ、これまでは、人を増やすこと、マーケティング予算を増やすことである程度リニアな事業成長が実現できていたというのが大きいのではないでしょうか?

これに集中していれば、事業が伸びるんですからわかりやすいところに向くのは当然です。

実際は、人材の獲得競争は激しくなり、
マーケティングの効率は、検索一つとっても入札競争でCPA効率は頭打ちにきています。
つまり、人を増やしても、マーケティング予算を増やしてもリニアな成長が得られづらい環境になってきている。
市場の競争過多が、一つめの理由ではないでしょうか?

2. 競争環境の変化

競争環境の変化また、スマートフォンやタブレットなどデバイスの変化やソーシャルや最近でいえばインスタントメッセージなどサービスが成長するスピードが加速しているため、競争環境自体の変化が極めて激しいということになります。

それは、つまり勝負のルールが変化するということに他なりません。
勝ちパターンを変え続けないといけない、だからこそ勝ちパターンではなく、勝ちパターンを見つけて、作り上げる方法論であるグロースハックの方が注目を集めているのかもしれません。

3. ターゲットユーザーのシフト

また、すでに大きくなった企業もグロースハックは無関係ではありません。
一定規模に成長していくとユーザーの属性が変わってきます。

最初は、新しいというだけで獲得できたアーリーアダプターを超えていくと、徐々にレイトマジョリティを獲得するために、例えば「安い」「みんなが使っている」などと大多数の人に刺さるメッセージを出していかないと獲得できないというように変わってきます。

これが3つ目の理由です。
企業は、自社の事業フェーズによって、自ずと軸を変えていかざるを得ない。
だから、マーケットシェアを上げていこうとすればするほどにグロースハックが必要とされる。

全ての産業がインターネットに影響を受けていく中で、企業の大小問わず、グロースハックが注目を集めているのはこのような理由ではないかと考えています。

◆グロースハックへの投資の必要性

勝手に転換効率が上がる訳ではもちろんありません。
大事なことは、この転換効率を上げる活動にきちんと時間とお金をかけて投資するということです。
転換効率を上げる活動にどれだけの人員と費用を投下しているでしょうか?

現実、私がお会いする企業は大企業からスタートアップまで、多くの企業さまが今の成長を維持するだけで手一杯の人員と予算しか組んでおられないケースが多いです。

これでは、グロースハックはもちろんできません。

一方で、グロースハックが全てかというと、もちろんそうではありません。
あまり、ニュースになっていませんがユーザーグロースを実現したUSのスタートアップはマーケティング費用も莫大にかけているケースが多々あります。

AirBnBやFab.comも年間数億~数十億円規模の広告出稿をしていることを知らないスタートアップの方々も沢山いらっしゃいます。
誤解していただきたくないんですが、グロースハックがあれば、マーケティングがいらないというものではないんです。
むしろマーケティングを加速するための方法と考えていただいた方がいいかと思います。

先ほど、自転車の例を出しましたが、ギアを上げても漕がないと自転車は前に進みません。
ギアを上げながら、漕ぐ力をいかに上げていくか?
この組み合わせが事業成長を実現することを忘れてしまっては、結果的に競争に勝っていくことはできません。

では、どのようにしてギアをあげていくか?
それを次回以降にお話していきたいと思います。

●執筆者
須藤 憲司KAIZEN platform Inc. Co-founder&CEO
須藤 憲司(すどう けんじ)

2003年リクルート入社。マーケティング局、事業開発室を経て、2009年アドテクノロジーを活用しビジネス展開するアドオプティマイゼーション推進室へ。
2011年より室長を担当。最新アドテクの導入を4年間リード。
2013年6月末退職し、シリコンバレーでKAIZEN platform Inc.を創業。
驚くほど簡単にA/Bテストができる WEB サービスの Growth Platform 「planBCD」を提供。

【グロースハックの最先端をお届け】GROWTH HACK BLOGを公開しました

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本日、『GROWTH HACK BLOG by KAIZEN platform』(グロースハックブログ by KAIZEN platform)を公開しました!

本ブログでは、弊社サービスのクライアント様のグロースハック事例紹介を中心に、他メディアとは一味違う、Live感のあるグロースハック情報を提供していきますのでよろしくお願いします。

本稿では、スタートに際しての背景や、実際にお届けするコンテンツ内容などをお伝えします。

Web担当者やグロースハッカーの参考になる、「グロースのストーリー」を届けるブログ

We provide Growth for web services. 我々はウェブサービスに成長を提供する。

このビジョンのもと、弊社はplanBCDという、A/Bテストを簡易に実施でき、改善案をグロースハッカーに依頼できるクラウドソーシング機能も提供しているプラットフォームを運営しています。

以下は弊社CEOの須藤が、planBCDを作るに至った背景について触れたブログから引用したものです。

WEBサービスの改善活動そのものを、
内部のリソースだけではなく外部の知恵を借りながら、
よりクリエイティブで、よりコラボレーティブなものに変えていけるサービスをつくり、
改善活動そのもののコストを下げることが出来れば、
きっとインターネットビジネスそのものの成長を加速させることができる。
産業に必ず貢献できるはずだと思いました。

(須藤のブログより)

本ブログでも、Webサービスの改善活動、インターネットビジネスに関わるあらゆるクライアント様の事業成長を加速させるべく、多くのWebマーケティング担当者やグロースハッカーの参考、指針となり、常に立ち返ることができるような場所としたいという想いから開設をいたしました。

そういった想いから、ブログの内容としては、A/Bテストの実事例はもちろん、国内・海外のグロースハック先端事例なども交えて、幅広くグロースハックについて発信していく予定です。

本ブログでお届けするコンテンツ

①グローハックケーススタディ

実際にグロースハックを実施し、成功されている会社を直接取材し、グロースハックの”ストーリー”として纏めた形でお届けします。

  • 実際にグロースハックを実施されている会社の実例を紹介
  • どういう施策を打ってどういう結果がでているのか
  • どうやってそれが実現できたのか、仕組みづくりやチーム体制について

②グロースハックHow To

弊社CEO須藤によるグロースハック記事、及び海外事例などを中心にチェックしておきたいグロースハックのトレンドやポイントをお伝えします。

  • 200以上のサイトに携わってきた経験を踏まえたグロースハックの肝
  • 海外の事例などから学ぶグロースハックの最先端

③お知らせ、イベント

  • 弊社主催イベントのお知らせやレポート
  • その他planBCDやグロースハックに関するお知らせ

1本目の記事を早速公開しました!

【全ウェブ担当者必見!】グロースハックとは何か~グロースハックが注目される3つの理由とその本質~』というタイトルで、弊社CEO須藤よりグロースハックの概要について紹介させて頂いております。

今後も弊社が多くの事例を通して蓄積したノウハウはもちろん、海外の事例や国内スタートアップのインタビューコンテンツを通して、皆様のサービスが”グロース”する参考になる情報をお届け出来ればと思っておりますので、是非楽しみにして頂ければと思います。