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事例で学ぶ5つのUI改善エッセンス | 40日で登録数2.23倍。転職会議が行った32回のABテスト【中編】

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“40日間”という限られた期間の中でA/Bテストを中心としたサイトの改善を徹底的に回し続け、登録数2.23倍にした転職会議運営チーム。

効果的なKPIとテスト設計に関する前回の記事に続き、2回目となる今回は、実際に転職会議チームが32回のA/Bテストから得たという知見を5つに絞って紹介させて頂きます。

テストの考え方や具体的な改善案の出し方など、実際に使用されたシートも合わせて紹介するので、業界やサービスに限らず参考にして頂けると思います。

前回に引き続き転職会議のディレクター、黒澤氏にお話を伺いました。

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事例で学ぶ5つのUI改善エッセンス

1. まずは限界まで要素を減らす

最初に紹介するのは会員登録フォームをシンプルにすることで、CVRを13%改善させた事例です。

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図のように、改善後のフォームはシンプルすぎるのではないかと思うくらいにシンプルなデザイン。議論の結果、「メールアドレス、パスワード、メルマガのON/OFF、規約、ボタン」のみを残し、後の要素は全てなくなっています。

『ポイントは足し算と引き算を同時にやってはいけないという点。これ以上削れないというところまで要素を引き算した上で、テスト結果を見ながら必要そうな要素を随時足していくというアプローチです。』(黒澤氏)

実際に数パターン試したものの、結局1番シンプルなデザインが最も高いCVRをたたき出したといいます。

2. 文言の変更は言葉尻だけでなく訴求ポイントを変える

A/Bテストでは定番のボタンの文言の変更テスト。登録フォーム内の登録ボタン文言や、クチコミマスク(各企業のクチコミ部分)のボタン文言など複数のボタン文言改善を実施しています。

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文言の変更によって20%以上もCVRに違いが生じている点ももちろんですが、ここで是非紹介したいのが実際に転職会議で使用されていた変更案の管理シートです。

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注目すべきなのはテスト案の数と、文言だけでなく訴求ポイント(意図)も記入されている点。

『「言葉尻だけでなく訴求ポイントを変えたパターンをテストすること」と「役職関係なく皆で出し合う事」を特に重要視していた』と黒澤氏がおっしゃるように、文言の案出しはディレクターの方だけでなく、エンジニアの方も積極的に参加されています。

3. 人通りが多い場所を徹底的に改善する

実施したA/Bテストの中でも、特に効果的だったというのがクチコミマスクの改善。会員登録画面への流入の95%を占めるという大ボリュームゾーンであるため、CVRが少しあがるだけでも大きな影響があったといいます。

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複数回のボタン文言変更の他、上記のようなユニークなテストも実施。他社サービスも参考にしながら、細かい部分も含め重点的に改善していったことが、最終的な登録率2倍という目標にも繋がりました。

4. デバイスごとでも結果は大きく異なる

合わせて、PCとスマートフォンで全く同じテストをしても効果が変わるという点も注意しておきたいポイント。先ほどの事例もそうですが、ボタンの色の変更でも同様にデバイスによっても順位が変わるという結果がでています。

デバイスごとに一行で表示される文字数や文字の大きさ、レイアウトなどが変わってくるため、PCで最も良い物がスマホだとあまり結果がよくないということも。是非自社サービスでも実際に試してみて下さい。

5. CTRとCVRは別物

次の画面に遷移するための導線を改善する際に注意しておきたいのがクリック率(CTR)とコンバージョン率(CVR)は順位が異なるということ。下図はサイドバーにある会員登録ボタンを追従させるテストの結果です。

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実はCTRだけを見ると最も良かったのは1番シンプルな案でしたが、CVRが最も悪かったのもこの案。「最もクリックされたものが、必ずしも最も登録率が高いとは言えない」というのがこのテスト結果の面白いところです。

『文言のテストでも、登録が必要な旨を伝えた案がクリック数は減ったものの、CVRが高まり最終的な登録数も多いという結果がでました。常にゴールの数値に着目し、別の数字に流されないようにするのが大切だと改めて学びました』(黒澤氏)

とにかくやり続けること

いかがでしたでしょうか?アイデアの出し方や効果測定の仕方など、是非参考にしてみて頂ければ幸いです。

とはいえ、今回紹介したような知見は『結果が良くなくても諦めずにとにかくたくさんのテストを実施したからこそ得られた』と黒澤氏がおっしゃるように、まずはどんどんテストを実施してみることが何より大切です。

最終回となる次回は、そのようなA/Bテストを実施する際に大切にした心意気やチーム作りをテーマに扱います。お楽しみにお待ちください。

またKaizen Platformでは、様々な企業様のサイトを改善して下さるグロースハッカー・デザイナーの方を募集しております。
ご興味がある方は是非こちらからご登録(無料)ください。

40日で登録数2.23倍。転職会議が行った32回のABテスト【前編:効果的なKPIとテスト設計のコツ】

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「来月末までに登録数を2倍に!」
一見無理そうなこの目標に挑んだのは株式会社リブセンスの転職会議運営チーム。

“40日間”という限られた期間の中で多額のプロモーション費をかけるわけではなく、A/Bテストを中心としたサイトの改善を徹底的に回し続け、短期間で登録数を向上させることに成功しました。

今回はディレクターとしてこのプロジェクトを牽引されていた黒澤氏に伺った、数多くのA/Bテストを実施し、成果を出すために大切なKPIやテスト設計の考え方を紹介します。
(写真の右から4番目がお話を伺った黒澤氏)
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地方からでも大手サービスを改善。サイトも働き方もハックするグロースハッカー |setten Lab 平田氏

『地方にいながら東京のナショナルクライアントの改善に携われるのが魅力』

そう語るのは、沖縄に拠点を構えて普段は地元のお客様と仕事をしつつ、Kaizen Platformを使って様々なサイトの改善も積極的にされているグロースハッカー、setten Labの平田 啓介氏。

今回は、普段の業務とのバランスを上手くとりつつ、地方在住のグロースハッカーとして活躍されている平田氏にインタビューをしました。
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CVR67%アップ!ランキングページはこう変えよう | 一休様 事例紹介

予約サイトや比較サイトなどではよく見られるランキングページ。
実際に予約・購入するお客様にとっても重要度の非常に高いページです。

一方で、デザインの変更の余地が無く、一見改善が難しいようなページでもありますが、訪問する人も多いため改善に成功すれば、大きくCVRを向上させることのできる可能性を秘めています。

今回は株式会社一休様にご協力頂き、そのランキングページのCVRを67%も改善させた好事例を紹介します。

情報量が多く単調になりがちなページを改善したい

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A/Bテストを行われたのは「ホテル・旅館・予約数ランキング」ページ。

ゴール(コンバージョン)は実際にお客様が予約を完了したページです。

情報量が多く、デザインが単調になってしまっていることが課題となっていたため、デザイン案の変更・A/Bテストの実施をされました。

3回のA/Bテストの結果、CVRが67%改善

この事例では3回のA/Bテストを重ねた結果、冒頭でも紹介しました通り、トータルで67%の予約完了率アップに成功されました。
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変更箇所も大幅なデザイン全体レイアウトの変更などではなく、

  • フォントサイズ、色
  • タグ(ラベル)のデザイン,配置
  • 画像サイズ
  • 背景色

 


など個々のパーツに対して、グロースハッカーからアイデアを募りながら複数案をテストし、最適化していきました。

ここからは、元案よりもCVRが向上したものに限定して、各変更箇所ごとに改善案をもう少し詳しくみていきます。

4つのランキングページ改善アイデア

1. フォントサイズ&色

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改善案1ではホテルの紹介文をグレーの四角で囲うことで8%、改善案2ではホテル名のフォントを拡大するとともに、ブルーの四角で囲うことで5%予約率が改善するという結果になりました。

2. タグデザイン

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料金の下にあった、「詳細情報」や「宿泊プラン」といった重要な情報の見せ方を変更し、予約率の改善に繋がった事例も多かったです。改善案1は8%、改善案2は12%予約率が向上しました。

3. 画像サイズ

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旅行やグルメの場合は特に写真が与えるインパクトは大きいです。

元々のデザインは1位の写真のサイズを他よりも少し大きくし、1位を強調していました。

改善案1ではサイズ比は保ったまま全ての画像を大きく変更、改善案2では順位による大きさの違いをなくし、全ての画像を大きく変更し強調しています。

改善案1は12%、改善案2は5%予約率が向上するという結果になりました。

4. 背景色

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メリハリをつけるという意味では、背景を一定の色にするのではなく、順位によって変更するというのも良いアイデアです。

元案では基本的に背景が一色だけですが、改善案では1位~3位をそれぞれ別々の背景色にすることで特別感を与え、ベスト3が非常に目立つように変更されています。

改善案は3回のA/Bテストの中で最も優れた結果をたたき出しました。

最も良かった案は…?

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元の案と比較した際の主な変更点は、以下の3点。

  • 上部にホテルの画像を設置
  • ランキングの背景色を変更
  • ホテル名のフォントサイズを拡大

 


上部にリッチなホテルの画像を設置することでリッチ感を増し、加えて、ランキングに応じて背景色を変更したり、ホテル名のフォントサイズを拡大するなど可視性を上げたことが、宿泊施設詳細画面への遷移率、予約完了率の大きな改善に繋がったと考えられます。

一方でフォントの色やタグは元案と同じく割と控えめな印象を受けますが、厳選されたホテル・旅館のみを扱っており、ユーザー層も30代後半以降で高級感や堅実な雰囲気を好む人が多いサービスということもあり、受け入れられやすかったのかもしれません。

一見変更が難しそうなページも改善できる

いかがでしたでしょうか?

上記のように、ランキングページなど一見変更が難しそうなページでも十分に改善の余地があることがわかって頂けるかと思います。

もちろん今回1番良かった案が他のサイトでも1番良いとは限らないので、紹介した案も参考にしながら是非自社のサービスでも試してみてください。

事例紹介にご協力頂いた一休様、ありがとうございました。

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ランディングページの大幅な改善は「ストーリーライン」がカギ |Yahoo!パートナー事例記事

本稿ではこれまでとは少し趣向を変え、細かい改善ではなくランディングページ(以下LP)の大幅なデザイン変更で成果がでた事例を紹介します。

大幅なデザインの変更時にポイントとなるのが“ストーリーライン”をきちんと決めてること。

要は、サイトのゴールを踏まえた上で、そのLPの目的や役割、ユーザーの行動などを、予めストーリー立てておくようなことで、A/Bテストを実施する上でも非常に重要です。

今回はヤフー様にご協力頂き、ストーリーラインを予めしっかりと決め手おくことで、大幅なデザイン変更でCVRを改善した、Yahoo!パートナーの事例を紹介してきます。

事例概要

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A/Bテストを行ったのは、300万人以上が登録している、国内最大級のパートナー探しマッチングサイト「Yahoo!パートナー」の、PC版・スマホ版双方のランディングページ。

サービスの特性上、無料会員と有料会員の2パターンの会員が存在する中で、今回は無料会員登録をCVとして設定しました。

担当者の方によると、元々サービスのプロモーションの方に注力していたこともありLPの改善にそこまでリソースを割けていなかったとのこと。

ストーリーラインを設定し、訴求するポイントを絞る

最初に仮説を立てた際に、元々のLPでは、このページの目的や内容がブレているのではないかということに着目されました。

具体的には、無料会員と有料会員双方の特徴やメリットを紹介したページになっていたため、”結果として何を伝えたいページなのか”が訪問者にとって伝わりづらい状況になっているのではないかということです。

無料会員登録を増やすことを目的として設定したため、LPでは無料会員のメリットを訴求することに振り切ろうと決め、具体的なテストの方向性を決定した後、グロースハッカーからデザイン案を募り再度A/Bテストを回すことに。

このタイミングで有料会員にさせるためのユーザーコミュニケーションとは完全に切り離し、新たにストーリーをきちんと設計し直した点が、その後のA/Bテストの成果に大きな影響を与えました。

無料会員のメリットをわかりやすく整理した結果11%の改善

結果(PC版)

上記を踏まえて行ったA/Bテストの結果がこちらです。
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ファーストビューはもちろん、ページの下部まで全体的にガラッとデザインを変更した結果、無料会員の登録率が11%改善されました。

元案では訴求すべき無料会員のメリットがサイト内で1箇所に情報がまとまっていなかったため、グロースハッカーが自分達で情報の整理やキャッチコピー作成まで行ったデザイン案を複数作成しテストを実行。

結果的に、全く別の場所にあった「体験談」をLPに持ってきた上で、無料会員のメリットを3つに整理した案が最も改善率が高い結果になりました。

ファーストビューで3つのメリットを強調することに加え、体験談を用いてより具体的に使用するメリットや安心感を訴求できたのが改善に繋がったのではないかと考えられます。

結果(スマホ版)

また、並行して行ったスマホ版の結果はこちらです。
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PC版と同様に元案を大きく変更した複数案でA/Bテストを行ったところ、PC版と似たように体験談を入れてメリットや安心感を伝えつつも、情報量を押さえコンパクトにした案が最も良く、39%の改善率でした。

大枠のストーリーが定まることで、細かい改善もより効果的になる

いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、大幅なページの改善時のカギとなる”ストーリーライン”について紹介してきました。

事例のように、一度大きな方向をA/Bテストを通して定めることができれば、その後は細かい改修を積み上げることで、さらなる業績の向上も期待ができます。

なかなかサイトの改善が上手くいかないとう方は、ストーリーの部分を一度見直してみるといいかもしれません。

Yahoo! JAPAN様、今回は非常に参考になる事例のご提供ありがとうございました!

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平均改善率28.9%を誇るplanBCDの注目グロースハッカー・株式会社やじるし様インタビュー

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8月の参加以来、約2ヶ月で70件以上のデザイン案を投稿し、平均改善率20%以上を誇る、planBCDの注目グロースハッカー、株式会社やじるし様。

今回は代表の小柳氏に、成果を出す秘訣や実際の報酬の話などを含め、グロースハッカーとしてplanBCDを試された上でのリアルな感想をお伺いしてきました。

2ヶ月弱で投稿案は73件、平均改善率は28.9%の注目グロースハッカー

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今回インタビューにご協力頂いた株式会社やじるし様は、ウェブサイトやアプリケーションの制作を得意とされていて、今年の8月にplanBCDにグロースハッカーとして参加頂きました。

8月からの約2ヶ月程で、

  • 73件のデザイン案を投稿
  • そのうち約50%の案が実際にクライント様から採用
  • 採用された案の平均改善率は28.9%

 


という大変な高成績を収められています。

1つあたりの作業のスパンを短くできることを魅力に感じた

そもそもplanBCDに登録頂いた経緯としては、運営側から送られてきたメールに興味を持ち、実際に担当者と話をしたことがきっかけだといいます。

「planBCDであれば、プロジェクト1つあたりのスパンを短くできそうだ」とのお考えからジョインされましたが、実際やるからにはなるべくコンスタントに、との想いから、今では作業量の半分くらいをplanBCDに当てて下さっています。

実際に使ってみた感想

画面上でのコミュニケーションになるので、想像力を働かせることがカギ

実際に使用した上で苦労された点については、コミュニケーション面とのこと。

『クライアントの方と直接話をするのではなく、画面上でのコミュニケーションになるため、“相手が何を考えているのか”想像力を働かせる必要があり最初は少し苦労しました。

とはいえ、多くのことはプランニングシートに書いてあり、それをしっかりと読んだ上で進めれば特に問題が発生することはないため、今では特に心配はないです』
(小柳氏)

*プランニングシートとは、クライアント様がデザイン案を募集される際に作成されるシートで、テストページ、変更箇所、注意点が具体的に明記されたものです。

「作り直すくらいの勢いで」と言われた時は燃えた

想像力を働かせた自分ならではのデザイン案が作成できるるため、変更の余地が多い案件程モチベーションが上がるという小柳氏。

『プランニングシートに「作りなおすくらいの勢いで」と書いてあった時には、仮に制作工数がかかってしまって割に合わないとしても、やっぱり燃えましたね(笑)』

とお話されるように、ご自身のアイデアを基にサイトを改善し、元案や他のグロースハッカーが作られた案との結果を見比べることができる点は1つの魅力とのこと。

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気になる報酬面や、成果をだすためのポイントとは

報酬面はデザイン案がどのくらい採用されるか次第

実際の所、グロースハッカーに興味のある方が最も気にされるのは報酬面ではないでしょうか。この点に関して伺ってみると、

『デザインの制作効率とデザイン案の採用率次第で、その辺りはまだ明確には判断でないというのが正直なところです。ただ、今の採用率が保てれば十分ペイすると踏んでいるので、この採用率を保てるようにしたいです。』とお答え頂きました。

伸びしろを考えて作る

『採用されるという観点とはちょっと矛盾してしまうのですが』という前置きでお話くださいましたが、小柳様が最も大事にされてることとして、「伸びしろを考えて作る」という観点を強くお持ちであるとのことです。

外部のグロースハッカーとして関わるからこそ、社内からは出てこないような案を出す。それで採用率が下がってしまうのであればしょうがない。とのこと。

ボタンの色の変更や配置の変更などの、簡単で短期的かつ確実に結果が出る方法は色々あるものの、”ある程度大胆にデザインを変更し、その上で結果が出たら細かいブラッシュアップ施策が取れるような案”が1つの目安。

『せっかくA/Bテストをしてもらうのだから、普段だと本採用は無理だなと思われるような案をあえて出すようにしています』

とおっしゃるように、細かい改善案だけでなく時には、エッジの効いた変更案を投稿することが、結果的に高い採用率はもちろん、改善に繋がっているのではないでしょうか。

【事例】転職サイト「Green」のランディングページ改善案

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例えば、転職サイトGreenのA/Bテストでは図の様な改善案を作成頂きました。

『サイトを開いて最初に視点が行くのは主に左上ですが、フォームは右側に配置したほうが効果が高い場合が多く、この左上と、フォームの送信ボタンが来る右下をつないだバックスラッシュ型の構図に入力項目を配置してまとめました』という改善案。

元のサイトデザインから大きく離れ、配置の変更に加えて背景画像の抜本的な変更および、入力項目を吹き出し形式にすることで、新規登録率の大幅な改善に成功しました。

規約面をきちんと把握した上で登録することが大切

またグロースハッカーとして登録をする際の注意点に関しては、

『基本的にはグロースハッカー側が責任を追う形になることに加え、グローバルなサービスのため、特に個人でジョインする場合には規約の面はよく把握した上で利用することが大切

とのこと。今後グロースハッカー登録を検討して下さっている方に対しては、かなり実践的なアドバイスです。

他のグロースハッカーの人とは刺激し合いながら一緒に頑張りたい

最後に、思いきって”他のデザイナーの方にplanBCDを薦められるか?”、正直なご感想を伺ったところ、

『まだ「試している」という感が強く、どこまで作業を軽減できるのか、結果的に1ヶ月でどれだけ回せるのか、そういった期待値がちゃんと見えてから、薦める人には薦めたい』

とご回答頂いた上で、『仮に弊社だけが良い案を出せたような場合がもしあったとしても、クライアント様が使う意味が薄れてしまうと思うので、他のグロースハッカーの方とも刺激し合いながら一緒に頑張りたいです』とコメントを頂きました。

小柳様、この度はお忙しいところご協力下さり、ありがとうございました。

また、planBCDでは引き続き、様々なサイトを改善してくれるグロースハッカーの皆様を募集中です。
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「細かいサイト改善」で成果を出すための仕組みとは? CHINTAI社の細かいA/Bテスト事例(後編)

「細かい改善を積み重ね、成果を出す」ためにはどのような工夫・仕組みが必要か、2つの事例を紹介した前回の記事に続き、今回はその仕組みに焦点をあてていきます。

前回同様、株式会社CHINTAIの宮川様、安東様にご協力頂き、具体的な仕組みや考え方について詳しくお話頂きました。

案出しのやり方や、細かい改善で成果を出すためのポイントなどは必見です!

テスト実行までに時間をかけすぎない

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ユーザーさんが多く通る場所に絞って改善する

細かい改善を実行する上で注意したい点は、「改善場所の選定や改善案の作成に時間をかけすぎない」こと。

CHINTAI社では改善する場所を”多くのユーザーさんが通る場所に絞る”ことで、改善点の選定に余計な時間を書けないように気をつけています。

参考事例のキャプチャを共有してナレッジを貯める

同業他社さんだけでなく、例えば保険やEコマースなど他業界のサイトからも積極的に学ぶようにしています。多業界の事例も参考にすることで、今までの枠に縛られず考える事ができています。

と宮川氏が話すように、業界に限らず様々な事例を研究し、積極的に活用することがポイント。

各担当者が参考になると思ったものは、キャプチャを1つの場所にためたり、MTGで口頭で共有することで、チーム内にナレッジを貯めていきます。

案出しや会議もスピーディーに

テスト案の検討は週に1回のMTGで決定するとのことですが、時間をかけすぎないような仕組みが構築されています。

毎回のMTGでは各メンバーが2つ以上A/Bテスト案をもってきて、30分〜1時間程でその場でどのテストを実行するかを決め、すぐテストをします。

各メンバーが毎週2案もってくることをルールにすることで、必然的に1つの案を作るのに時間をかけすぎないようになったといいます。

改善の型を作り、ひたすらテストを回す

実際に今回実施した2つのテストについても詳しく伺いました。

事例1:CVボタンの文言を研究し語尾を「名詞」と「動詞」で実験

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事例1では、、文言が「動詞」と「名詞」どちらで終わる方が効果が高いのかを試しました。以前は雰囲気で特に根拠がなく決めていたので、数字できちんと把握したいという意図がありました。それにボタンのサイズのテストを組み合わせて行いました。

文言に関しては、”名詞より動詞の方がより相手にアクションを喚起しやすいので効果的”とよく言われますが、今回のは最終的に文言を名詞にし、ボタンを大きくしたC案が最も良い結果がでました。

ただ、ページや時期ごとにも結果は変わってくるため、『あらかじめ「名詞」「動詞」など、いくつかパターンを作っておき、時間をかけすぎず何度もテストを繰り返すようにしている』といいます。

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実際今回の事例においても、前段階でボタンの文言のみのテストをした際は、名詞より動詞の方がCVRが高いという結果がでており、この辺りは今後も継続的にテストを行っていくとのこと。

事例2:「エリア」と「都道府県」などの同義語で結果が変わるのか実験

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事例2は家賃相場を見た人はモチベーションが高く、CVRが高い傾向にあった一方で、ページの離脱率が高かったことからこのページの改善を決定。

仮説として、他のページとの違いが伝わらず、ユーザーが離脱してしまうのではないかと考えました。まずは文言に着目し、同義語に変えたり、事例1と同様「動詞」「名詞」を変えてテストをしました。

「調べたい」と「住みたい」や、「エリア」と「都道府県」など、文字の見た目やバランスのわずかな違いで最大5%の違いが生じました。

細かい改善で成果を出すための3つのポイント

細かい改善をする場合には、以下の点に注意する事でより成果に繋がりやすいです。

  • ユーザーがたくさん訪れる箇所に絞る
  • 同義語や「名詞」「動詞」など改善案の”型”を作り複数のページで試す
  • 案出しや会議の時間を極力減らし、とにかくテストをする

繰り返しになりますが。細かい改善だからこそ、最初にパターンを作ってスピーディーに、かつ地道にA/Bテストを積み重ねていくことで初めて成果をあげることができます。

皆様もCHINTAI社の事例を参考に是非チャレンジしてみてください。

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「細かすぎる改善」で成果はでるのか?CHINTAI社の細かいA/Bテスト事例(前編)

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「細かい改善を継続することが重要」とよく言われますが、実際に本当に細かい変更で効果があるのか気になる方は多いのではないでしょうか。

今回は株式会社CHINTAI様にご協力頂き、“一目ではどこが変わったのかわからない”ような、細かい変更がどのくらい成果に繋がったのか、実例をみていきます。

細かい文言やサイズの変更で結果は変わるのか?

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お部屋探しサイト、CHINTAIでの物件一覧ページ改善の事例です。
物件情報欄と、各物件情報欄の上部・下部の計3箇所の細かい変更で、20%の改善に成功しています。

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●上部のボタン文言改善
まずは上部の変更箇所を詳しくみていきます。変更点が3点あるので、是非探してみて下さい。

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●上部のボタン文言改善・答え
変更点はわかりましたでしょうか?変更されたのは全てボタン内の文言です。

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A,Bでは「お問合わせする」だったボタン内の文言が、Cでは「お問合わせ(無料)」と”無料である”という情報が加わっています。

同じくA,Bでは「気になるリストに追加する」だったものがCでは「気になるリストに追加」に、「詳しい情報を見る」「さらに詳しい情報」に、それぞれコンパクトになっています。

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●物件情報欄と、下部のボタン&文言改善
物件情報欄および、物件情報欄の下部でもボタンの位置と大きさ、文言の変更が行われています。

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AとBは文言は全く変化がないものの、Bでは「お問合せする」ボタンのサイズが大きくなり、より強調されているのがわかります。

AとBは他の部分は全く同じため、このわずかな変更のみでCVRに15%の差がありました。

Cは上部の変更と同様、「お問い合わせ(無料)」「さらに詳しい情報」などボタン内の文言が微妙に変更されている他、Bと同様に、Aに比べ「お問い合わせ(無料)」ボタンのサイズが大きくなっています。

事例2.

次は「家賃相場から探す」ページの改善事例です。こちらも細かい変更で結果が最大5%変わっています。

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1番結果が良かったのは左上のキャッチコピーのみを変更したE案です。
B案、C案も同様に左上のキャッチコピーのみの変更でしたが、E案程は改善されなかったという結果に。

D案に関しては、キャッチコピーはA案と変えず、下部にある「家賃相場から探す」ボタンの色を赤色に変更したところ、E案には及ばなかったものの2番目に効果が高い案となりました。

細かい改善でも結果はかわる

最大で20%の改善

2つの事例とも、一目では気づきにくい「非常に細かい変更」でしたが、事例1では最大20% , 事例2では最大5%の違いがありました。

この事例を見てもわかるように、細かすぎる改善でも結果は変わる可能性があるとはっきりとわかります。

次回は細かい改善のポイントを担当者の方にインタビュー

とはいえこのような細かい改善を効果的にやっていくのは意外と難しいもの。

次回は実際に株式会社CHINTAIの担当者の方に伺った”変更案の出し方”や、”改善点の見つけ方”について紹介しますので、ご期待ください。

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「失敗から何を学ぶか」がA/Bテストの鍵 |ルクサ社のplanBCD活用事例

最近A/Bテストの事例が紹介されることが増えてきましたが、そのほとんどはテストをした結果が向上した成功事例です。

毎回成功すればいいのですが、現実には当然ながら失敗することもあります。というより、むしろ実際は失敗することの方が多いです。

なかなか表にはでてきませんが、失敗事例は成功事例の数倍、数十倍あるもの。

だからこそ、そういった失敗も含めて結果を分析し、仮説の構築やテストの方向性を再設計していくことで最終的に成功に繋がることが大切です。

今回は株式会社ルクサ様にご協力頂き、数回のA/Bテストで成果がでず苦労をしながらも、失敗を糧にテストを再設計し成果に結びつけた事例を紹介します。

仮説を立て、繰り返しテストを実施するもなかなか成果が出ない

A/Bテストを実施したのは、高所得者向けセレクト・アウトレット型 EC サイト 「LUXA」のランディングページ。

ゴールを「新規会員登録件数」の増加に置き、外部のグロースハッカーからアイデアを募りテストをしました。

最初は”メインビジュアルの改善”に焦点を当て3回のA/Bテスト

最初は「メインビジュアルをより魅力的なものにすれば登録数が増えるのではないか」という仮説を立て、変更のポイントを主に背景の画像に置き、テストをしました。

気になる結果は、元案が最も高い登録率に。
1回のテストのみでは振り返りの材料が少ないため、同じ方向性のまま更にテストを2回実施しました。

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合計3回のテストを実施し、複数案を試したものの、図の通り元案が最も登録率が高いという結果。

なかなか成果に繋がらず、ルクサの担当者様とKAIZENのコンサルタントで原因の分析や今後の方向性の議論を重ねます。

テストの方向性を見直したことで結果が一変

そうして迎えた4回目のA/Bテストで、遂に改善案が元案を上回るという結果に。

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それまでの案がメインビジュアルの変更にフォーカスしたものだったことに比べ、今回の案は「食べログ3.5のお店も50%OFF!!」というキャッチコピーをより強調したものでした。

3度の失敗と今回の結果から新たな仮説を構築

これまでの失敗と今回の結果を振り返る中で、「実は画像がキャッチコピーの魅力を阻害していたのでは?」と新たな仮説が浮かび上がります。

そこで改善の方向性を再度議論し、「キャッチコピーを強調すること、及びキャッチコピーも別のものを作ること」とグロースハッカー向けのテスト依頼を再設計。

この要件で新たな案を集め、5回目のテストを実行してみます。

方向性の見直しが20%の改善に繋がる

テストの結果は以下のようになりました。

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B案、C案ともに、文言の追加やフォントの拡大により、ユーザーが登録するメリットを強調する事で、20%以上の改善に成功。

失敗に終わった1-3回のテストの結果をしっかりと分析し、方向性を再設計したことが改善に繋がったと言えます。

継続的に結果を基にテストの方向性を見直し、最適化することがポイント

相性の良いグロースハッカーにより他のページも改善

今回のテストで効果の高かった案を投稿したグロースハッカーが他ページのテストにも参加し、改善案を投稿したところ、13%の改善に成功しました。

この事例を始め、それぞれのグロースハッカーに得意な分野やカテゴリがあり、得意な分野では高確率で効果的な案を出せることがわかりました。

KAIZEN platformでは今後「クライアントとグロースハッカーのマッチングの仕組み」を最適化することで、よりサイトの改善に繋がりやすい仕組みを作っていくので、楽しみにお待ちください。

ナレッジを溜め、さらなるスキルアップに繋げたいグロースハッカーの方は、是非こちらからご登録(無料)ください。

グロースハッカー直伝、まず試したい簡単で効果的な「鉄板」A/Bテスト案

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A/Bテストに興味があるものの具体的な改善案が浮かばない、もしくはそもそも何から始めたらいいかわからないという人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は実際にplanBCDでご活躍中のグロースハッカーの方に、まず最初に試したい「鉄板」改善パターンを伺ってきました。

本稿では、その中でも「簡単」「すぐに実践可能」「結果がでる確率が高い」という観点から厳選した3つの案を紹介していきます。

1. ボタンの色を変える

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まさにA/Bテストの鉄板中の鉄板と言える、「ボタンの色」の変更テスト。

どのページ、どのの箇所でも汎用的にテストをすることができ、かつ「どれかの色が」ほぼ確実に結果を出せる非常に優れた施策です。

同じサイトでも、ページの構成や背景などによって効果の高い色が変わってくるので、ページごとに全く結果が変わるのが奥が深い所です。

ボタンの色に関するテストに関してはまた次回以降のブログでも深堀していく予定です。

2. 重要な要素はファーストビューに設置する

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訪問者に押してほしいボタンやリンク、バナーなどは、ページのファーストビューに設置されているでしょうか?

ファーストビューとは、ページを開いた際に、スクロールしなくても目に入る画面の範囲の事です。

スクロールせずに直帰してしまうお客様は想像以上に多いもの。もしアクションに繋がる重要なボタンがページの1番下にあるという場合は改善のチャンスです。そのボタンを今すぐファーストビューに設置しましょう。

厳密には使用しているPCやブラウザによってもファーストビューは異なりますが、そこまで難しく考えずに、まずは自分のPCで試してみることから始めてみてください。

【応用編】重要な要素以外はファーストビューから消去する

また、応用編としては、重要でない要素を思いきってファーストビューから消去し、スッキリさせるというのも試してみる価値のあるアイデアです。

そもそもボタンをファーストビューに設置する目的は、ボタンを目立たせることで、訪問者にしっかりと認識してもらうため。

複数のボタンや無駄なテキスト、リンクなどがファーストビューにごちゃごちゃしている場合には、本当に注目して欲しい要素以外を消去することで、訪問者の関心を1点に集中させることができます。

3. CTAを明確にする

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CTAとは「Call To Action」の略で、訪問者を特定の行動へ喚起することを指し、「購入」「無料登録」など、ボタンやリンクなどを用いられることが一般的です。

このボタンのリンクやテキストを変更し、CTAを最適化することでコンバージョン数が改善される事例が非常に多いです。

理由としては、運営者が思っている以上に、訪問者は「このページで何をしたらいいか」を分かっておらず、それをきちんとガイドできていないサイトが多いことが考えられます。

わずかな違いでも、「このページで何をしたらいいか」「このボタンを押すと何が起こるのか」などを明確にし、訪問者の不安を取り除くことが出来れば、結果が変わってくるので、試してみる価値の高い施策です。

複雑に考えすぎず、まずは試してみることが成功への近道

本稿では、簡単に実施ができ、かつ効果がでやすいアイデアを3つほど紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

A/Bテストで成果を出すためには、まずはテストを実施し、その結果を見ながらテスト内容を改善していくことが必要です。

必要以上に複雑に考え、1回のテストに時間をかけすぎるのではなく、まずは簡単なものから複数試してみることをオススメします。

また、planBCDではA/Bテストをより効果的に行う手段として、世界中のグロースハッカーにUI改善を依頼できるOpen Offerという機能を準備しており、現在非常にグロースハッカーの方のニーズが高まってきています。

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