Never Ending Re-InventionKaizen Platform オフィシャルブログ

かくして渡部拓也は、新CTOとなった。Kaizen Platform経営陣が語る就任秘話

2017年2月1日。

Kaizen Platformは「大きな変化」と言うべきプレスリリースを発表した。前 CTO で共同創業者の石橋利真に代わり、渡部拓也が新CTOに就任したのだ。

<Kaizen Platform、新CTO渡部 拓也 が就任>

https://kaizenplatform.com/pressrelease/2017/02/01/new-cto.html

この就任の裏には、Kaizen Platform社内でどのようなドラマがあったのだろうか。

今回は、CEOの須藤憲司(写真右上)、プロダクト責任者の瀧野諭吾(写真左上)、前CTOの石橋利真(写真左下)、新CTOの渡部拓也(写真右下)の4名に、これまでの経緯と未来への展望を座談会形式で語ってもらった。

「自分に必要なのは、選択と集中だった」

――そもそも、CTOが交代となったきっかけは何だったのでしょうか?

石橋:私が「CTOではなくCS(カスタマーサクセス)エンジニアの仕事がしたい」と考えたことがきっかけです。もともと私は、お客さんの発している生の声・現場の声を聞くことにやりがいを持っていましたし、お客さんの課題を解決するための仕事をしたかったんです。

しかし、CTOの役職ではマネジメントや採用など様々な業務を担当する必要があり、自分が本当にやりたい仕事に集中できませんでした。そんなある日、メンバーが本を貸してくれたことが、キャリア変更の転機となったんです。

――その本とは、何でしょうか?

石橋:グレッグ・マキューンの『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』です。その本の内容を一言で言うと「選択と集中」。つまり、最少の時間で成果を最大にするには、自分が好きなことや得意なことだけに集中し、他のものは切り捨てなければいけないという内容です。

それを読み「自分が本当にやりたい仕事に集中するには、CSエンジニアにならなければ駄目だ」と強く感じました。そして、CTOの役職を他のメンバーに託す決心をしたんです。

グリー時代から続く、瀧野と渡部の深き絆

――その後、後任のCTOとして渡部さんが推薦されたのはなぜですか?

瀧野:実は、私が渡部を推薦したんです。私と渡部はもともと、前職のグリー株式会社で同じチームで働いていました。

――そうだったんですか! グリー時代、渡部さんはどんなメンバーでしたか?

瀧野:初期の頃は、ギラギラしていたというか「自分は誰よりも努力する。みんな俺についてこい」という雰囲気が出ていました。でも、そこから一年間ですごく変わったんですよ。人間的に大きく成長したというか、良い意味で周りを見るようになった感じがします。その印象が非常に強かったので、後任のCTOを探すことになったときに、真っ先に彼のことが思い浮かびました。

――その時期に、渡部さんが大きく成長できたのはなぜだと思いますか?

渡部:瀧野と一緒に働いていた時期、グリーは業績の伸びが鈍化していて事業再編や組織再編が行われていました。それによって、これまで一緒に働いていた同僚たちが、必ずしも思う存分活躍できないという状況をたくさん見てきたんです。

その出来事がきっかけとなって「自分の望む仕事ができる自分は恵まれている。だからこそ、彼らに恥じないように努力しなければいけない。チームが一丸となって頑張るにはどうすればいいんだろう」という意識に変わりました。それが成長のきっかけになったと思います。

瀧野:そうだったよね。すごく大変だったのを覚えてる。だからこそ、彼ならば「たとえKaizen Platformが苦しくなっても、元気な状態にするために頑張ってくれるんじゃないか」と思ったんですよね。

渡部に初めて会ったとき「この人と一緒に仕事したいな」と感じた

――その信頼関係があったからこそ、渡部さんをCTOに推薦しようと考えたのですね。

瀧野:はい。そう決めた後、渡部にはすぐに「CTOに就任してほしい。Kaizen Platformのメンバーとも会ってほしい」という話をし、快諾してもらえました。そして、須藤・渡部・私の3人で飲みに行き、ざっくばらんに色々なことを語り合ったんです。

渡部:覚えてる。鉄板焼き屋だったよね。懐かしい。

――須藤さんが渡部さんに対して感じた第一印象はどのようなものでしたか?

須藤:「この人と一緒に仕事してみたいな」と思いました。そもそも、当時は渡部がどんな人か知らなかったですけど、僕は瀧野のことをすごく信頼しているから「瀧野が推薦するなら、きっとすごい人なんだろうな」という考えはあったんですよ。それで、実際会ってみたらメチャクチャ面白くて。

瀧野:話がすごく盛り上がってたよね。

須藤:その飲み会で渡部はたくさん良いことを言っていましたけど、特に印象に残っているのは「エンジニアは売り上げを作り出さなければいけない。どんなに良いシステムやプロダクトを開発しても、それが価値を生み出さなければ意味がない」というものでした。この人は、“技術”という視点だけではなくて“経営”という視点からも、物事を見ているんだなあと感じましたね。

それに、「努力家」という印象も強く受けました。自分自身に対しても、他の人に対しても厳しい人だということが、よく伝わってきたんです。

渡部が持つ仕事への情熱やストイックさを知り「この人ならば、会社に欠けているものを埋めて、もっと良い状態に成長させてくれるんじゃないか」と思いました。

「プロダクトが事業に貢献している状態」を目指したい

――渡部さんがCTOになってから、Kaizen Platformはどのように変わったと思いますか?

須藤:社内の雰囲気が明るくなりましたし、活性化しました。

――それはなぜですか?

須藤:渡部は、経営層が持っている考えやビジョンを「エンジニアが理解できるような形に翻訳して伝える能力」を持っているんです。それによって、エンジニアのみんなが「自分のやっている仕事はどういった意味を持っているのか」を理解しながら働くようになり、モチベーションが上がったのが大きいと思います。

それに、冒頭で石橋が話してくれたように、今はKaizen Platformの各メンバーが自分のやりたい仕事をやれる環境になりつつあるので、本当にイキイキしていますよね。

――良い相乗効果がありましたね。最後になりますが、渡部さんはこれからCTOとしてどんなことを実現したいと考えていますか?

渡部:先ほどの須藤の話でも出てきたんですけど、プロダクトが事業に貢献できている状態を目指すこと。そして、ものづくりに携わる人たちが事業の中心に居続けるような組織をつくることが、私の使命だと思っています。

どんなに良いサービスを作っても、良いエンジニアリングをしても、“ビジネス”の視点が欠けていたら意味がないんですよね。その技術によって売り上げが伸びている状態を作らないと、事業は成長しないし、企業としてもスケールしません。

だからこそ、自分たちが作りたいものを作って満足していては駄目で、「世の中に求められるプロダクトとは何か」を考え抜いていく必要があります。そうして生み出されたプロダクトこそが、多くの価値を創っていくと思うんです。

「適材適所」こそが、最強のチームを作り出す

「適材適所」の人員配置は、組織を強化するために必須なのは間違いない。今回の新CTO就任にまつわるエピソードからは、その重要性がひしひしと伝わってきた。

各メンバーが“適所”に配置され、能力を十分に発揮できる状態となったKaizen Platformは、より一層の発展を遂げていくはずだ。