Never Ending Re-InventionKaizen Platform オフィシャルブログ

グロース ハッカー アワード2017
今なぜ新しい働き方が注目されているのか? CEO須藤憲司・オープニングキーノート

2017年3月14日。Kaizen Platform, Inc.は「21世紀の新しい雇用と働き方の創出」をテーマに『グロース ハッカー アワード 2017』を開催した。アワードの目的は、2016年を通じて優れた実績を上げたグロースハッカーを表彰することだ。昨年に続き、3回目の開催となる。

アワードでは表彰のみならず、CEO須藤憲司によるスピーチや、受賞者によるグロースハック事例、Growth Hack for Womenプロジェクトを通じた人材育成・活躍推進なども紹介された。本ブログでは、その内容をセッションごとにお伝えしていく。

第1回目は、Kaizen Platform, Inc. Co-Founder & CEO須藤憲司によるオープニングキーノートの模様をレポート。Kaizen Platform, Inc.はこれまでどのような取り組みをし、これからどのような未来を目指そうとしているのか。須藤がその展望を語った。

開会のあいさつ

 

須藤:皆さん、本日はグロースハッカーアワード2017へご来場いただきまして、誠にありがとうございます。Kaizen PlatformのCEOの須藤と申します。

グロースハッカーの皆さんが実現してきた価値は多くの企業に認められ、おかげさまでこの4年間でKaizen Platformも皆さんと一緒に成長してきました。4年間で毎年平均2.6倍の成長を実現できております。全てここにいらっしゃる皆さんのおかげです。改めましてお礼申し上げます。

今回のアワードは「21世紀の新しい雇用と働き方の創出」がテーマです。このテーマはKaizen Platformのビジネスモデルとも大きく関係してくるので、簡単にご説明したいと思います。

弊社は企業のWebサイトの改善によってお客様のビジネスの成長を支援しています。Webサイトの改善を行う際にお客様のWebサイトの改善案を作っているのは「グロースハッカー」と呼ばれるデザイナーやエンジニアの方々です。市場のWebサイト改善のニーズをプラットフォーム上に集め、その改善ニーズに対してグロースハッカーが改善案を投稿して、継続的なWebサイトの改善を実現しています。

弊社はWebサイトの改善サービスやA/Bテストツールを提供していますが、同時にグロースハッカーという新しい働き方をみなさまと一緒に作ってきました。

日本では近年この「新しい働き方」に大きな注目が集まっています。実は、今朝、世耕経産大臣の「雇用関係によらない働き方に関する研究会」に、ママグロースハッカーの平野さんと一緒に参加してきました。

日本で人口が減少し続けている中で労働力を確保していくためには、主婦の方や高齢者、学生のような現在は労働市場に参加していない方々にも働いてもらうことが必須条件になってきます。そして、それを実現するにはリモートワークやクラウドソーシングといった多様な働き方を支える仕組み、プラットフォームが必要なのです。

今日は私から、「今なぜ新しい働き方が注目されているのか?」「Kaizen Platformが何をしてきたのか?」「Kaizen Platformが何を目指しているのか?」という3つのテーマについて話をしたいと思います。

今なぜ新しい働き方が注目されているのか?

これまで当たり前だった「企業に出社して決められた時間に勤務する」という働き方ではなく、時間と場所を問わずに働く「新しい働き方」が近年とても話題になっています。このキーワードが登場してきた背景として、このグラフが示している問題があります。

これは、日本の人口の推移を表しているグラフです。一番下の緑色の部分が、14歳以下の人口。その上の赤い部分が、15歳から64歳の生産年齢人口。その上にある水色の部分が、65歳以上の人口です。

この生産年齢人口、実は1995年くらいを機に既に減少を始めています。この10年で800万人くらい減っており、これからの10年でさらに500万人くらい減ると予想されているんです。これによって、働いてくれる人材を確保するのが非常に困難な時代が到来します。

これを解決するには2つの方法があります。1つは生産性を高めること。そしてもう1つは、女性や高齢者、学生のような現在は労働市場に参画していない人たちに働いてもらうことです。これを実現するために、インターネット上で企業と働き手をマッチングさせ、雇用関係によらずに働く「新しい働き方」が注目されるようになってきました。

人口が減少し続ける中で今の豊かさを維持するには、働き方の抜本的な改革が必要となってきます。これほどの勢いで人口が減少するということは、消費市場が小さくなり、より効率的に仕事をしなければならなくなるということを意味しているのです。

この問題は、決して自分たちとは無関係なものではなく、ここにいらっしゃる皆さんの未来にも関わってくる重要なテーマです。働き手1人ひとりが、介護や出産、育児など自らのライフステージにあった柔軟な働き方を選択できる社会を、つくりあげていかなくてはならないと考えています。

Kaizen Platformが何をしてきたのか?

そんな中、この4年間Kaizen Platformは何をしてきたかということを、かいつまんでお話したいと思います。私はもともと、リクルートという会社に10年間勤めていまして、さまざまなサービスのマーケティングを担当してきました。

マーケティングにおいて、一定規模まで施策をやりきった後にさらなる成長をしようとすると、その方法は大きく分けて2パターンしかありません。「①LTVを上げて高いCPAを許容する」「②CVRを高めて獲得ボリュームを増やす」のいずれか。つまり、事業成長をするならば、UIやクリエイティブの改善は避けて通れないわけです。

しかし、大企業においてUI改善を実施するのは非常に難しい。多くの企業にはIT部門がありますが、その部門に「これを直したいんですけど」と相談すると「3か月かかります」とか平気で言われてしまって、スピード感のある変更ができないからです。

それに、私がリクルートにいた当時はUI改善という概念はまだまだメジャーではなく、SIerや代理店などの取引先企業にもUI改善について相談できる方はほとんどいませんでした。加えて、大手企業が優秀なUIデザイナーを採用しようとしても、ベンチャー系のIT企業に人材を取られてしまってなかなか採用で勝てません。

各企業が抱えるそのような課題を解決したいと考え、UI改善を専門で行う企業としてKaizen Platformを創業しました。

Kaizen Platformは、WebサイトのUI改善に必要な全ての機能を提供するために、「①ROIダッシュボードやワークフロー管理などの機能を持ったプラットフォーム」「②お客様の継続的なWebサイト改善を実現するためのノウハウリソースを提供するCS(カスタマーサクセス)チーム」「③UI改善にご協力いただいている約5600名のグロースハッカーの皆さん」という体制を構築しています。

創業から累計で2万回以上、250社以上の大手企業のWebサイトを改善してきました。私たちが実施してきたUI改善の経済的な効果の例を挙げると、もっとも効果の高かった改善案では8.6億円も売り上げがアップしました。それだけではなく、1億円以上の売上増加をもたらした改善案が23個もあります。お客様に対して、グロースハッカーの皆さんの作った改善案が高い付加価値を提供できていると考えています。

また、ITの制作業務が首都圏に一局集中している現状を解消すべく、福岡市と協力する形で福岡にグロースハックネットワークを構築し、様々なWebサービスの改善や人材育成を実施してきました。この後のセッションでも紹介がありますが、リクルートジョブズ、福岡市、デジタルハリウッドと連携する形で、2015年の9月からママ向けのグロースハッカー養成講座をスタートしています。

Kaizen Platformが何を目指しているのか?

最後に、「Kaizen Platformが何を目指しているのか?」について話していきたいと思います。

先日、国が4000名くらいのフリーランサーの方々を対象に「雇用関係によらない働き方に関するアンケート調査」を実施しました。そこに、Kaizen Platformのビジョンとも関係する面白いデータがあったので、2つ紹介しましょう。

1つ目は、どういう方が仕事に満足していて、どういう方が満足していないかを示すデータです。

結果を見ると明白なんですが、スキルに見合った単価で受注できている方ほど満足度が高く、そうでない方は非常に満足度が低くなっています。つまり、フリーランサーの方々に満足のいく働き方をしてもらうには、スキルに見合った単価をお支払いすることが大前提なんです。

Kaizen Platformの場合、プロフィールでさまざまなグロースハッカーのスキルが可視化できるため、そういった方たちに高い単価で、適性に合った仕事をマッチングできていると考えています。

もう1つは、「フリーランサーという働き方を選んだ理由」に関するアンケートです。結果は大きく分けると「①世帯の主たる生計者の方たちは、自分がやりたい仕事に就くために今の働き方を選択している」「②世帯の主たる生計者でないものは、家族との時間を確保するために今の働き方を選択している」という2つの傾向がありました。

これを見ても分かるように、各人の働き方や働く目的というのは非常に多様化してきています。それを理想的な形で実現できるように、Kaizen Platformとしてサポートしていきたいと考えています。

また、Kaizen Platformがこれから提供したいと考えているサービスについて話をすると、パーソナライズ化、要は「ユーザー1人ひとりに合わせて顧客体験を変化させる」ということを実現していくために、ABテスト以外にもさまざまな商品やメニューの開発を行っています。

加えて、「Kaizen Assistant」という新機能の開発も行っています。これは、取得したWebサイトのデータをコンピューターが自動的に解析し、課題のあるページやリンクなどを、どう直せばいいか教えてくれるというもの。つまり、AI(人工知能)です。

これを導入することで、課題の特定がよりスムーズになり、グロースハッカーに依頼できる施策の種類が大幅に増えます。近年、「人の仕事をAIが奪うのではないか」という議論が活発にされていますが、私たちは人の仕事を奪うAIではなく、人の仕事を創造するAIをつくりたいと考えているんです。

私たちは、サービスを利用してくださっているお客様の事業、ご協力していただいているグロースハッカーの皆さん、そしてKaizen Platformの3者がともに成長していけるようなプラットフォームを構築していきたいと考えています。2020年には、毎日100万人がKaizen Platform上で仕事をしているというビジョンを掲げています。

Kaizen Platformが目指すのは「インターネットさえつながれば、いつでもどこでも仕事ができる」という世界。リモートワークをする人だって増えるし、旅をしながら子育てをしながら働ける。副業する人だって多くなるだろうし、企業のあり方も再定義される。そして「働き方」そのものが変わっていく。そんな未来を創りたいと私は考えています。

この後、グロースハッカーのお話を会場の皆さんに聞いていただけること、楽しみにしています。本日は楽しんでください。どうもありがとうございました!

グロースハッカーアワード2017 from Kaizen Platform, Inc. on Vimeo.