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A/Bテストで成果を出すチームのプランニングシートの書き方

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昨年は”グロースハック”という言葉が日本でも話題になり、その影響か嬉しいことにA/Bテストの成功事例を目にする機会も増えてきました。

ただ、その多くはデザイン案やテスト結果にフォーカスを当てて紹介されたもの。実際このブログでもそのような事例を多く紹介してきました。

優れたデザイン案を制作することは不可欠ですが、そのためにはその前段階である「テストのプランニング」が非常に重要です。

そこで今回の記事ではA/Bテストのプランニング、その中でもプランニングシートの書き方に焦点を当てて事例を紹介していきます。

事例概要

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今回紹介するのは、ディップ株式会社様が運営する派遣求人サイト、「はたらこねっと」スマートフォンサイトの求人応募フォームページの改善事例です。

応募数増加のために応募フォームから応募確認ページヘの遷移率(到達率)の向上をゴールとし、グロースハッカーの方から案を募りA/Bテストを実施しました。

ゴールまでの道程を可視化する

A/Bテストのプランを立てる際の最初の関門が「どのページ」を改善するか。

ゴールとなる指標・ユーザーの行動が決まれば、そこに行き着くまでの道程を整理した上で1番効果がありそうなページから改善していくのが成果に繋がりやすいです。

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これは実際のプランニングシートの一部なのですが、ゴールまでのユーザーの行動フローが非常にシンプルに可視化されています。

こうすることで、ゴールまでに通るページが整理され、その中における各ページの役割と現状を把握することができるため、テストページの選定がより簡単になります。

またこのように情報が整理されていることは、デザイナーやグロースハッカーにとってもテストページの役割や目的をつかみやすくなるため、良いデザイン案が誕生する可能性が高くなる点もポイントです。

仮説や依頼の”背景”を伝える

今回のA/Bテストでは入力項目の増減などを除いて、デザインやレイアウトなど基本的に全て変更可能とし、グロースハッカーの自由なアイデアを募りつつ、自社で出した仮説を踏まえ以下の条件のうち1つは反映するように依頼。

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ポイントは、作成するデザイン案の条件だけでなく、①~④の条件ごとにその目的を記載するように工夫している点です。

依頼したいアクションに目的も合わせて記載しておくことで、「何を」して欲しいかだけでなく「なぜ」して欲しいかという依頼の背景や意図を明確に伝えることができます。

この背景や意図が正確に伝わることでお互いの認識や方向性が一致し、優れたデザイン案の制作、そしてテストでの成果に繋がります。

優れたプラニングの結果は…

実際のA/Bテストは合計3回行い、累計で20%CVRが改善するという結果に。

最も結果が良かったのは、事前に設計した仮説を基に、グロースハッカーがフォームの任意項目や注意書きの見せ方を工夫してすっきりさせたデザイン案でした。

グロースハッカーからの非常に細かい解答

そしてテスト結果もそうなのですが、今回すごかったのがグロースハッカーの方からの非常に詳しいコメント。

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1つの改善案に対して800字以上にわたって改善点やその意図を書いてくださる方もいらっしゃいました。このようなコメントは継続的に改善を行っていく上では、非常に参考になる貴重なナレッジです。

優れたアウトプットは優れたプランニングシートから

本稿ではA/Bテストのプランニングに焦点を当て、プランニングシート作成のポイントを実例を基に紹介してきました。

最終的に良質な結果とフィードバックを引き出せたのも、グロースハッカーの方の力はもちろん、前提となる仮説設計とそれを相手に伝えるプランニングシートの質が高かったからこそ。

A/Bテストのプランニングがなかなか上手くいかないという方、企画をデザイナーに上手く伝えられないという方は是非今回の事例を参考にしてみてください。

事例紹介にご協力頂いたディップ株式会社様、ありがとうございました。

また、ディップ株式会社様でははたらこねっとを始め、様々なサービスを一緒に改善・成長させていく仲間を募集中とのことです。サイト改善、グロースハックに興味がある方は是非チェックしてみてください。