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Advertising Week Asia 2017レポート
グローバル市場での成功はソーシャルメディアがカギ (前編)

2017年5月29日から6月1日の4日間、世界最大級の広告とマーケティングのカンファレンス Advertising Weekのアジア開催である「Advertising Week Asia 2017」が東京ミッドタウンで開催された。Kaizen Platformは昨年に続きスポンサーとして参加し、”GO GLOBAL”をテーマにパネルセッション「デジタルマーケティングを活用したグローバル市場へのチャレンジ」を開催した。

パネルとしてFacebookの近藤宇洋氏、WAmazing 代表取締役社長の加藤史子氏、Retty 代表取締役CEOの武田和也氏が登壇し、Kaizen Platform CEOの須藤憲司がモデレータとしてディスカッションに加わった。

Kaizen 須藤:みなさん、本日はよろしくお願いします。まずはFacebookの近藤さんより、現在のマーケットにおけるコンテンツやユーザー行動のトレンドについて聞かせてください。

Video Firstの時代 ― Facebook 近藤氏

Facebook 近藤氏:Facebookへ投稿されるコンテンツは急速に動画が増えています。投稿も広告も動画を使ったものが増えていて、今は、Video Firstの時代を迎えています。この次はVRやARの時代へと進化していくことが予想さています。

Facebook上の動画コンテンツの視聴スタイルはモバイルが増えています。2013年には動画の15%がモバイルでの視聴でしたが、2017年では50%がモバイルデバイスで視聴されています。通勤中の電車のなか、家でテレビに繋いで観るなど、場所や環境も様々です。

 

動画コンテンツの作り方には様々な方法がありますが、優れた動画コンテンツを作る際の4つのポイントがあります。

  1. CAPTURE 素早くアテンションを引くこと
  2. DESIGN サウンドオフでもオンでも最適なデザインにすること
  3. FRAME ビジュアルでストーリーを伝えること
  4. PLAY まだ実験が必要なフェーズであるため、あらゆる再生方法をテストすること

動画コンテンツについては、まだまだ成功のための方法論を各企業が模索している段階なので、正解はまだ他にもあると思います。だからこそ、企業は既存の常識にとらわれずに、いろいろなことを試していくべきだと思います。

Kaizen 須藤:続いて、現在にサービスをグローバル展開を推進されているRetty武田さんとWAmazing加藤さんに、自社のサービスの価値をどのようにグローバルに展開しているのかをお聞きしたいと思います。

海外でのユーザ獲得はソーシャルと口コミでつながることに注力ーRetty 武田氏

Retty 武田氏:Rettyは、Facebookを中心としたソーシャルなつながりを用いて、好みの合う人たちから情報を得て飲食店を探すサービスです。グローバル展開においては、食を通じて世界中の人をハッピーにする、多くの人の生活を豊かにすることを目的としています。

現状はアジアの一部で展開していますが、まだまだ初期フェーズだと考えています。まずは、投稿してくれる発信者を確保し、Retty内でつながりをつくり、オフ会を通じてつながりを強化していきたいと思っています。地道にそうした活動を続けることで、Rettyの良質なコミュニティを形成していきたいです。

また、2017年4月には日本で唯一のFacebook「プレイスグラフ」ローンチパーナーに認定されました。これは、飲食店や店舗といったFacebookが保有する1億4千万件を超えるグローバルな位置情報を、外部のアプリ開発者に無償で提供するサービスのことです。この情報を元に、利便性の高いサービス開発とグローバル展開をさらに加速していきたいと考えています。

訪日外国人を来日前にユーザーにする – WAmazing 加藤氏

WAmazing 加藤氏:WAmazingは、外国人観光客の方が日本に来た際に「インターネットが利用しづらい」という課題を解決するために誕生したサービスです。

日本に旅行に来る前に、WAmazingアプリをダウンロードしてユーザー登録します。日本に着いたら、成田空港に設置されている専用機器にアプリのQRコードをかざすと、無料でデータ通信可能なSIMをもらえる仕組みになっています。

<WAmazingサービス紹介ビデオ>

アプリからデータ容量の追加購入やツアー予約、観光コンテンツ・飲食店手配相談などのサービスも提供しています。

日本語がわからないとタクシーを呼ぶのもひと苦労ですが、WAmazingでは現在1.2万台のタクシーと提携していて、アプリからタクシーを呼ぶこともできます。旅行に行く前は、飲食店や観光のレコメンドや、旅の相談窓口も提供しています。

無料のインターネット通信が空港でもらえるということで、口コミやFacebookなどを通じて人気が広がっている状況です。現在は、香港と台湾のみに限定していますが、今後は中国やタイ、韓国へと広げていく予定です。

来日前の訪日外国人にターゲティングしたFacebook動画広告が大ヒット – WAmazing 加藤氏

WAmazing 加藤氏:今回は、WAmazingが実施した「Kaizen Adを活用したWAmazingアプリインストールFacebook動画広告プロモーション」の事例についてもご紹介したいと思います。

当社では、サービスの認知拡大を目的として「アテンションを引くような3~6秒のサムストップ動画 4本(a1~4)」「サービス内容やインストール手順が伝わるような10秒前後の動画ダイジェスト版 1本(b)」「500MBまで無料で使えることを説明した数秒のぶら下がり動画1本(c)」をそれぞれ制作しました。そして、それらの配信内容や順序を変え、どれが最もユーザーに刺さるかをテストしました。

5月11日〜21日の10日間に計測をした結果、平均のCPIは165円でした。日ごとでは最終日の21日に131円をマークし、好調な結果となりました。

 

Facebook動画広告はクリエイティブの違いでパフォーマンスが大きく変わる

CPIをクリエイティブごとに見ると、最も良いもので99.25円(a1-b-c)、最もインストールがとれたもので130.95円(b-c)、外れ値を除き最も悪かったもので208.60円(a3-c)と、約2倍もの差がありました。

どのクリエイティブがパフォーマンスが良いかはは事前にはわからないので、クリエイティブを数パターン制作してユーザーの反応やコンバージョンのデータを見ながら、パフォーマンスの高い広告クリエイティブを改善していくことが重要だという知見を得ることができました。

後編に続く